-
七つの魔剣が支配する春――。 名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。 そんな魔法使いの卵たちを迎えるのは、桜の舞う満開街道と魔法生物たちのパレード。 が、希望に胸躍らせるのも束の間。キンバリーの孕む数々の脅威が彼らに襲い掛かる。 気まぐれに生徒を飲み込む地下迷宮、怪物じみた上級生たち、亜人種の人権を巡る派閥の対立――。 そんな魔境を仲間と生き抜く中、オリバーは一人の少女と縁を結ぶ。腰に日本刀を提げたサムライ少女――ナナオ。 二人の魔剣を巡る物語が、今、始まる。
-
月刊モー想科学舞台はとある国にある街モーストシティ。 古びたビルの2Fに『月刊モー想科学』を発行する小さな出版社があった。 『月刊モー想科学』は奇想天外で「も~びっくり!」な事件、科学者でも「も~無理!」なオーバーサイエンスな現象を記事にしている科学雑誌である。 スタッフは美人編集長と編集者のタロー・J・鈴木だけ。それに加えてアシスタントの小学生ジロー・田中と犬のサブローがいるのみだ。 編集部はいつも空で、タローとジローとサブローは同じビルの1Fにある喫茶『岩(ロック)』に入り浸っていた。 ある日、科学者のゴロー・佐藤が相談に訪れたことから、奇想天外な物語が始まるのだった……。