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七つの魔剣が支配する春――。 名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。 そんな魔法使いの卵たちを迎えるのは、桜の舞う満開街道と魔法生物たちのパレード。 が、希望に胸躍らせるのも束の間。キンバリーの孕む数々の脅威が彼らに襲い掛かる。 気まぐれに生徒を飲み込む地下迷宮、怪物じみた上級生たち、亜人種の人権を巡る派閥の対立――。 そんな魔境を仲間と生き抜く中、オリバーは一人の少女と縁を結ぶ。腰に日本刀を提げたサムライ少女――ナナオ。 二人の魔剣を巡る物語が、今、始まる。
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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。 その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。 戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。 幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けていた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、 旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。 道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。 総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。 ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝暦905年。 それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の女王と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北”へと向かう、物語の発端である——。