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グラゼニプロ野球球団 神宮スパイダースに所属する左利きの中継ぎ、 サイドスロー投手の凡田夏之介(26歳 独身)は、 高卒プロ入り8年目で年俸1800万円。 決して“一流投手”とは言えない待遇の選手である。 “30越えたらあと何年できるか分からない” “引退してコーチや解説者になれる人はほんの一握り” “引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう人もいる” “プロ野球選手は現役のうちに稼がなければならない!” そんな厳しい現実を見据えながらも凡田はあるフレーズを 繰り返していた。 「グラウンドには銭が埋まっている」 凡田は今日もマウンドに上がる。 そう、「グラゼニ」を夢見て!
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蒼天航路およそ2000年前の、世にしおう「三国志」の巨大な物語。この群雄割拠、天下平定が望まれる時代に、 歴史は3人の男を世に送った。生まれは、蓆織りの男と、将軍の息子と、宦官の孫。 後に、蜀の劉備、呉の孫権、魏の曹操と呼ばれる。 主人公は、劉備ではなく、魏の初代帝王(武帝)・曹操。“乱世の奸雄”と呼ばれ、中国史上に巨大な悪名を残した英雄・曹操。 だが、その破格な生き方は、天に愛された者のみが持つ輝きに満ちている。 この物語は、その輝きによって照らし出される新たな「三国志」であり、曹操の幼年期からはじまり、曹操の死をもって終わる。
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闘牌伝説 アカギ「死ねば、助かるのに……」 それは、南郷の背後のソファに座っている あの少年から発せられた言葉。少年は南郷の 後ろにいるので、当然、彼のテは見えている。 「……麻雀、分かるのか?」 「いや、全然……ただ、今あんたの背中の気配 が死んでいた。勝とうという強さがない。た だ助かろうとして、怯えているんだ」 少年の言葉に、安全な牌でなく危険牌を打つ 南郷。結果、南郷は逆転を収めた。 休憩中に南郷は、少年に言った。 「俺の代わりに打ってくれないか?」 「……?」 少年は、麻雀を知らないと言った。つまり素 人である。ヤクザ相手の「闇麻雀」におい て、これは無謀ともいえる暴挙だ。しかし、 南郷は感じ取っていたのだ。 この少年が持っている気配…… 「あんたは、死線を越えてきた……」 今、まさに死線をさ迷っている南郷だからこ そ感じ取ることが出来たのかもしれない、こ の少年の持つオーラ。 「あんたなら、越えられる。この死線……」 南郷は、己の命運を、素人同然のこの少年に 賭けたのだ。勝つ(生きる)ために……。 「少年、名前は?」 しばらくの間の後、少年は答えた。 「アカギ……赤木しげる」 彼こそが、後に「裏の麻雀界」を震撼させる ことになる 「伝説の代打ち・赤木しげる」であった。
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逆境無頼カイジ 破戒録篇帝愛グループ兵藤会長とのギャンブルに破 れ、1000万近い借金だけが残ったカイジ。行 き着いたのは、どことも知れぬ地中の底の 底、帝愛の強制労働施設。自分の為、仲間の 為、圧倒的な絶望的状況から抜 け出すべく、カイジはギャンブル「チンチロ リン」「人喰いパチンコ沼」に手を出す!!
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逆境無頼 カイジ伊藤開司=カイジは定職に就かず、自堕落な 生活を送る青年。ある日カイジの元に遠藤と 名乗る男が訪ねて来る。カイジが保証人と なった友人が逃げたため、債務の取り立てに やってきたのだ。その額385万 円。そんな大金を返せないというカイジに、 遠藤は「大金を手にするチャンスがある」と 誘いをかける。それを罠と知らず、カイジは ある豪華客船に乗船する。その船は借金を背 負った「負け犬」たちを乗 せたギャンブル・クルーズを主催する船だっ た……!!
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空手バカ一代特攻隊の生き残りとして復員してきた飛鳥拳 は、目的を失い、空手の腕にまかせてグレン 隊の用心棒を勤めていた。 暴力に明け暮れる毎日。 だが、拳は、剣豪・宮本武蔵の生涯をつづっ た吉川英治の小説と出会い、自分の生きる道 を見つけた。 武蔵が剣に生きたように、自分も拳法に生き ようと考えたのだ。 山にこもり、厳しい修行を積んだ拳は、空手 大会に出場。寸止めルールによって牙を失っ た空手界に、怒りを爆発させる。
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あしたのジョー2力石徹の死後、逃げるようにリングを離れ、 街から街へ流れ続けた矢吹丈。しかしかつて のライバルたちに出会うことで、再びリング に立つことを決意する。カーロス・リベラ、 金 竜飛といった数々の世界ランカーと死闘 を繰り広げ、遂にチャンピオンに君臨するホ セ・メンドーサとのタイトルマッチにまでた どり着く。ボクシングに青春をかけたハング リーな生き様を描いた不朽の名作。真っ白に 燃え尽きる感動のラストシーンは、見る者の 心に深い感動を焼き付ける。
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元祖・天才バカボンバカ田大学出身のバカボンのパパの辞書には 常識という言葉はないらしい。バカボンのパ パを中心に、素直だけど天然ボケの息子バカ ボン、美人のママ、天才のハジメちゃんと いったバカボン一家と、近所の人々とが織り 成す非常識な日常が繰り広げられる。この作 品は原作者の赤塚不二夫氏が決定版と認め “元祖”をタイトルにつけたという自信作である。