暴れん坊力士!!松太郎
時は今より少し昔…、昭和の時代。
長崎のとある廃坑街に、人並み外れた巨体を持つ一人の若者がいた。その青年、姓は坂口、名を松太郎という。
のたりのたりと日がな一日遊び回って、誰が呼んだか、のたり松太郎!
もう成人しているというのに留年を繰り返し、未だ中学生をやっているというフダツキの暴れん坊だ。
今日も今日とて学校を勝手に早退し、ぶらり気ままに街を行く松太郎。
そのうちに腹が減って家に帰ってみても、母は仕事でメシはナシ。
仕方なく松太郎は、未だに石炭を掘って生計を立てている変わり者・西尾のじいさまの元へと向かうが…。