最果てのパラディン
かつて滅びた死者の街――
人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。
少年を育てるのは三人の不死者(アンデッド)。
豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。
彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。
そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。
「……この『僕』って、何者なんだ?」
ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者(アンデッド)たちの抱える謎。
善なる神々の愛と慈悲。
悪なる神々の偏執と狂気。
――その全てを知る時、少年は聖騎士(パラディン)への道を歩みだす。