究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら
冴えない高校生・結城宏がひょんなことから入手したフルダイブRPG『極・クエスト』。
技術の粋を集めて作られたこのゲームは「リアルを極めた」という謳い文句に違わず、
グラフィック、NPCの挙動、草木の香りや肌をなでる風、
すべてが究極の出来映えであった――リアル過ぎて、
クリア不可能なほど「めんどくさい」ゲームである、ということ以外は。
「フラグ数10,000,000,000,000,000以上!? 身体能力も現実そのままかよ!!」
「ええ。殴られれば痛いし、斬られれば数日は傷が治らない。史上最高にリアルなゲームよ!」
報酬は達成感のみ。軽い気持ちで遊べない、
史上最もストレスフルなゲームを攻略せよ!