人生を諦めかけた人間がインドで起業した

インドでビジネスを考えている方へメッセージ②

2014/01/04 02:43 投稿

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前回の書き込みに関連し、「インドでビジネスをするのであれば、母国であり精通しているインド人の方が日本人よりもパートナーに良いのではないか?」という質問を受けましたので、補足いたします。

ここでのパートナーの定義ですが、最低二人の役員と株主が必要(役員と株主が同じでもOK)と前回申した通り、もう一人の役員と株主のこととします。


まず、日本人である私が個人で起業しインドでビジネスを始める際にいくつかの選択肢がありました。

(1)インドに住む日本人(外国人)向けビジネス
(2)インド人向けのビジネス

(a)サービス(形がない)
(b)製造・物販(形がある)

(A)ルールを遵守(納税や政府や組織の正規の手順を踏むなど)
(B)ルールを無視(違法就労や脱税、賄賂など。悪い商慣習はルールに含まず)


私が選んだのは、(1)(a)(A)です。それぞれの理由は以下に記載いたします。

(1)自分が駐在員でインドに来たばかりの時は、何もかもが日本と違うことが多くとても苦労をしたので、他の日本人には少しでもその苦労を減らしてもらいたいし、自分の経験が活かせると思った。

(a)一度購入してしまえば後はだいたい仕様通りになる物に比べ、言葉の壁に加え、日々安定しないサービスのストレスが日本人達の一番の問題だった。当たり前といえば当たり前だが、多くのインド人にとって、そのサービスが普通であり、あまりストレスに感じていなかった。そのためクレームを言っても理解されることは少ないので、日本人である私が日本人のためのサービスをすることにした。

(A)元から不正は嫌いだが、日本に長く住み、流暢な日本語を話し、日本人と過去に結婚し、日本通を自称するインド人経営者が旧来のやり方でビジネスをしようとして、無駄な時間とお金を浪費して言い訳ばかりしているのを近くで見てきてうんざりした。特に私のビジネス拠点となったデリーでは、近年不正に対する是正の動きが強くなりつつあり、ルールを遵守することで「正直者が馬鹿を見る」という状況が改善されつつある。


一人でビジネスをするならともかく、社員を採用してビジネスをするのであれば、気をつけなければいけないことは、経営の方向が常に同じであることです。ある役員はXと言い、ある役員はYと言うような会社では社員が安心してビジネスに集中することはできません。そして、もしも社員がインド人であった場合、経営層の意見が分かれた場合に同じ価値観を持つインド人の経営者に従うことがほとんどです。特に今までとは違う価値観で目に見えにくい(はっきりとした形のない)サービス業をしてもらおうと考えた時、初めの頃はインド人社員との軋轢は必ず発生します。その時にインド人役員がいると、インド人社員に慕われたいがために彼ら側に立ってしまい、自分(日本人役員)が目標としているもののとは違う方向に流れていってしまい、なんのために、誰のためにビジネスをしているのか分からなくなります(実際、そんな時期が私にもありました)。

また、インド人だから日本人よりインドのことを分かっているという気持ちがおごりとなり、大きなトラブルに発展したり、目的としているお客様のニーズと違った方向に猛進してしまうことがあります。インドのルールは激しく変わっています。日本では増税するかしないかで、長い間揉めていましたが、インドでは毎年税率などは変わっているので、人聞きではなく、政府からの新しい情報を常にチェックしていないと、毎年税務問題で苦労することになります。
そして、インド人だからこそ、日本人(外国人)のことを知らず、外国人の扱いでトラブルが続出するのです。
私が以前お会いした日本人は、「インドのことはインド人に任せろ」とインドの友人を信用して、ビジネスのためにインドに渡ってきたのですが、その友人はFRRO(外国人登録)や外資規制業種のことを全く知らなかったらしく(問題になるまでその存在も知らず)困り果てていました。結局彼は時間とお金を使い切って、インドに居られなくなりビジネスを諦めなくてはいけませんでした。インド人にはFRROも外資規制も関係ないので、専門家でもない限り、事前に気付くことは難しいでしょう。これは彼のインドの友人だけでなく、盲目的に信じてしまった彼にも問題があると思います。

部下にインド人のマネージャーを雇うことはあっても、真の意味での最高責任者は自分であるためにパートナーは自分の価値観に近い人間になってもらうと考えた場合、私にはどんなに日本通であろうともインド人の選択肢はリスクが高く見えたのです。


逆にインドのスモールビジネスで(2)(b)(B)を選ぶのであれば、インド人パートナーを選ぶ方がメリットが大きくなるかもしれませんね。


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