三人称単視点マガジン

良い加減ゲーム

2015/10/13 14:40 投稿

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どうも、鉄塔です。

僕の人生の中で幾つか、これは遊び倒したな、舐め尽くしたかな、
というゲームがありまして。

「これはもう流石に味がしなくなったな……いや 塩を振るとまだいけるぞ! ほら塩の味がする!」

そんなシワッシワになるまで遊んだゲームを、もう新作が出ないと分かりつつも、
ひょっとしたら出るんじゃないかという期待を込めて、一つ紹介します。

それは、2009年にPSP用タイトルとして発売された


PixelJunk MONSTERS DELUXE』


どういうゲームかというと、いわゆる「タワーディフェンス」と呼ばれる系統のゲームで、
マップの様々なところに、敵を自動で攻撃するタワーを設置し、
waveごとに襲いかかってくるモンスターたちを倒し、
それで得たお金で新たなタワーを設置、またはアップグレードして、
拠点を守りきればステージクリア、という単純な内容です。

僕はこの
PixelJunk MONSTERS DELUXE』を、
最高難易度で攻略し、チャレンジモード的なものもクリアし、
それでも遊び足りないので、「このタワーは使わない」「このタワーだけでいく」と自ら制限をかけて遊ぶなんてことをやってました。

一体どうしてそんなに遊んだのか。
理由は幾つかありますが、大まかに言えば「僕にとって良い加減だったから」。


このゲームに登場する、自分の分身とも言える操作キャラクタ、
これがまず絶妙に可愛くないです。

このゲームで自分が操作するキャラは、
どこかの部族のお面みたいなものを被っているんですけど、
これがまあ、愛せない。可愛くない。なんなら襲ってくるモンスターの方が可愛い始末。

また、この「可愛くないお面」がタワーの強化時に見せる踊り。
これが、なんとも地味で。

このゲームにおける「タワーの強化方法」は2通りあって、

・『ジェム』と呼ばれる、一部の敵がごくたまに落とす、
 お金とはまた違う通貨を使用し一瞬で強化する方法

・タワーに一定時間触り続け、ゲージをMAXにする方法

があるんですが、ジェムは有限なので、やたらめったら使えません。
なので、プレイヤーは主人公を操作し、
結構な頻度で強化したいタワーに触り続けることになるのですが、

その「愛せないお面」こと主人公が、タワーを強化する際に、
体を左右に振る、という、なんか地味な踊りを披露しはじめます。

これがまあ、躍動感の無いこと無いこと。
某漫画ならば「モタ……モタ……」という効果音が乗ることでしょう。

躍動感の無さと言えば、キャラクタの移動も独特のぬっぺり感があり、
加速が遅く、停止が滑るイメージというか、あまりスムーズに動いてはくれません。


こう書いてしまうと

「なによ! 全く面白くなさそうじゃない!」

そういう文句が聞こえてきます。

「あなたっていつもそう。嘘ばっかり。……もう別れましょう。あのソファとDVD
 観るようのプレイステーション2は貰っていくからね。書類は置いておくから、
 ハンコ押しておいて。あと、これから寒くなるから、ちゃんと毛布出しておくのよ。
 あなたは寝相が悪いから、すぐ風邪引くんだから。……もう行くわ。仕事があるし」

などと言われてしまい、僕は一人残された部屋で、机の上に置かれた書類を見ながら、

「ハンコ、どこだっけな……はは、一人じゃハンコの場所も分からないや」

とはにかみながら小さくため息を吐いてしまう気がしますが、
しかし、この加減が、僕にとって、絶妙に良い加減なんです。

恐らくタワーディフェンス系のゲームの中でも、
難易度的にはそれほど難しくはないんじゃないでしょうか。
だから、様々なやり方でステージをクリアできる設計になっている気がします。

このゲームを遊んだ後、他のタワーディフェンス系のゲームも幾つかプレイしてみましたが、
どうにも窮屈さを感じてしまい、いまいち馴染めませんでした。

このゲームほどでは無いにしろ、「これは良いぞ!」と遊んだのが
Plants vs. Zombies』です。僕はSteam版でプレイしましたが、面白かったです。

このゲームも、一時期はずっとプレイしていました。
パソコン版にした理由は、パソコンの前にいれば新しく買ったソファに座る必要がないし、
新しく買ったソファはちょっと小さくて、その狭さが昔この部屋に置いてあったソファを、
そのソファで隣に座っていた彼女の横顔を思い出してしまうから……とかではなく、
単純に、セールか何かで安くなっていたから、だと思います。


とまあ、そんな感じでPixelJunk MONSTERS」を遊び倒した後、
web上で遊べる
を同タイトルのOnline版を発見、こちらもプレイしてみたのですが……、

が……なんかちょっと、違うなあと感じてしまうのだから、
「僕にとって良い加減」というものの、面倒臭いこと面倒臭いこと。

あのグラフィック、あの効果音、あの操作感でないと、
満足に楽しめないというのは、我ながら「いかがなものか」と思いもします。


ともあれ、僕は好きな「
PixelJunk MONSTERS」。
新作が出ないかな、出ないよな、と思いながら、今後も過ごしていくことでしょう。

また機会があれば、「僕にとって良い加減なヤツ」について何か書ければ良いなと思いつつ。
今回はこれまで。

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