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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 感想

2020/09/11 22:31 投稿

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新型肺炎の影響で延期されていたクレヨンしんちゃん新作映画の公開日がようやくやってきたということで、珍しく今回は公開初日に劇場で視聴しました。
私は主にamazonのプライムビデオでクレヨンしんちゃん映画過去作を全て視聴し、全作品のランキングも作成しましたが、公開直後に劇場で観たのは今回が初めてです。

さて、ひとまず要約した感想を書くと「結構いい感じ」くらいでしょうか。個人的にランクを付けるなら大体全28作品中10位くらい、一つ前の「新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」と同じく、Cランク上位くらいの評価です。
ちゃんと面白かった事と、流石に公開直後なので今回の感想はネタバレ控えめです。
たぶん視聴前の人が読んでも問題ない内容だとは思いますが、完全にまっさらな状態で観たい方はご注意ください。


ストーリー傾向は感動系かギャグ系かで言えば感動系寄り
前作の新婚旅行ハリケーンの感想で「中盤のストーリーがやや単調」と書きましたが、本作の序盤~中盤はそれに輪をかけて地味で、ギャグ要素も少ないためイマイチ退屈な感じでした。
しかし、ブリーフ、ニセななこ、そしてぶりぶりざえもんの三人に加え、さらなるゲストキャラのユウマもなかなか良いキャラをしているので話が進むごとに彼らに愛着を持てるようになってゆくし、終盤にはそれぞれにしっかりとした見せ場があり、各人物の必死の戦いや別れの場面は結構ジーンと来ます。

また、ラクガキ(=絵)がテーマであるが故か、映像面で気合の入ったシーンも多く、鮮やかな光景やダイナミックな構図の変化が幾度となく目を引きます。文字通りの「ラクガキ」も大量に登場し、非常に彩りの豊かな作品となっている点も見逃せない長所です。

人物について印象深いのは前述のユウマでしょうか。
しんのすけと同じくらいの年齢の少年で、ゲストに女性キャラが多いクレしん映画の中では結構珍しい人物です。性格はクールな今時の子といった感じで、ちょっと冷めた感じのしっかり者ではあるものの別にイヤミだったり無気力ではない、言ってみればヒステリックじゃなくなった風間くんみたいな感じのキャラ。
歴代のゲストキャラの中でもかなり出番は多めで、終盤には結構美味しい役どころも貰っているので存在感はかなり強めですが、決してしんのすけの立場を喰うような主張の仕方はしてこないので良い立ち位置だったと思います。
しんのすけが彼に対して周囲の目も気にせず「ユウマくんもお母さん見つかってよかったね」と言うシーンはしんのすけの魅力をしっかり引き出している感があって良いシーンでした。

また、前述したブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんの三人も良い感じの活躍をするのですが、少々気になったのはぶりぶりざえもんを優遇し過ぎな感があること。
確か本作は、かつての声優の死去によって永久封印されかけたぶりぶりざえもんが、新たな声優を迎えて復活したことをアピールしていたと思うのですが、それにしても終盤の彼の活躍は少々多すぎた感がありました。
元々ぶりぶりざえもん自体「基本的にクズだけど根は何だかんだ悪い奴じゃない」みたいなキャラなのだし、正当なヒーロー的活躍はアクション仮面とかカンタムロボ辺りに譲ってほしかったところ。まあ、キャラとしてそこまで違和感のある行動を取っているわけではないので目を瞑りましょう。

最大の不満点はタイトルにもある「ラクガキングダム」に関する描写が希薄なこと。
敵幹部っぽいキャラの大半は最初から最後までただ立ってるだけだし、事件を起こした張本人もこれと言った掘り下げは無し。姫や王についても主要人物になるかと思えば大した役割はありません。
特に、結局最後までしんのすけたちがラクガキングダムに足を踏み入れることは無いので、ラクガキングダムはどんな世界で、どんな文化があるのかみたいな部分は具体的な描写がほとんど無いまま終わります。
そのためファンタジックな世界観を期待して見るとかなり肩透かしを食らうでしょう。


そんなわけで文句無しの傑作と言うほどではありませんが、暗黒期より後のクレしん映画らしい「安定して楽しめるクオリティ」といった感じでした。劇場で見ても損したとは思わないでしょう。
このくらいのクオリティならば毎年の楽しみとして十分に期待できるレベルなので、次回作以降にも期待したいところです。




過去作の感想・ランキング
ゴミ
駄作
佳作~良作
傑作・超傑作
失われたひろし(これだけ後で観たので別)

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