休み社-文芸と音楽の日記

【音楽紹介】等身大のHIPHOP-受け継がれる日本語ラップの意志 / yamato

2016/08/30 20:19 投稿

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 はじめましての方ははじめまして。サギシと申します。

 この記事では、私が好きな、良い、面白いと思った人の音楽を紹介していきます!!

 第2回目となる今回、紹介するのは、yamatoさんです。

 yamatoさんは、2009~2013年のあいだにオリジナルのHIPHOP曲を投稿していた人です。是非聴いて欲しいのですが、非常に良い日本語ラップを体現しています。

 

 彼の曲は、常に「等身大の自分自身」がテーマです。HIPHOPによくありがちな喧嘩強い系の歌詞や、ちんけな下ネタは出てきません。誇大も誇張もせず、弱い自分をそのままに歌う。

 どの曲も歌詞が素晴らしく、HOOK、verse共に構成力が非常に高いです。また、トラックの理解力が高く、内容と押韻がしっかり決まっていることが「巧い」と思わせます。決して、ラップのスキル自体が巧みな訳ではない。でも、聴かせてくる。

 それが、yamatoさんの大きな魅力
です

 

 中期の曲では、『止まり木の歌』は傑作です。まず退屈な韻がまったくないところに驚かされます。かつてなかったフロウ面での創意工夫により、トラック・リリック・フロウの混一が完全に彼のものになっています。

 押韻の工夫、拘りも多様で単調さがないです。歌詞の面での成熟も顕著で、聴いていて楽しいです。

 

 そんな彼の最大の名曲が、上記の『idiot』『jump out』です。まず歌詞でめちゃくちゃ良いことを言っています。押韻も超面白いです。フロウも等身大で、スタイルに合っています。

 これはもう本当にカッコいい。HOOKの完成度、verseの多様でリリカルな強弱感。「日本語ラップとはこうあるべきだ…!」という、その見本になるような存在が、こんな電子空間の片隅にたしかにいることが、私にとっては嬉しい、力づけられることでした。

 歌が巧い訳でも、ラップが優れて巧い訳でもなかった。だから彼は創意工夫でここまでのレベルに辿りつけた。まさに「超敷居低い歌唱法」の生き証人だと思います。


 最後の二曲はほんとうに良い曲なので是非。こういう日本語ラップに近づけるように、私も頑張りたいですね。では、またお会いしましょう。


(2016/08/30)

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