るいの瑠璃色ブロマガッ!

扶桑姉さま誕生日記念小説。「生まれてきてくれて」

2016/03/28 12:31 投稿

  • タグ:
  • もし嫁が、ある日突然画面から出てきたら。
  • 扶桑
  • 艦これ
  • 進水日記念小説

※ちみちみ連載してる扶桑姉さまと女性提督の話の番外編のようなものです。

扶桑姉さまが画面に戻ってます。




『生まれてきてくれて』



328日、それが私の進水日であることを伝えると提督は満面の笑みを浮かべた。


私が鎮守府から出てきてしまって
提督と過ごし始めて少し過ぎたころ、だったのを覚えている。

提督は屈託のない笑みを浮かべて『誕生日だね!』なんて仰っていた。

誕生日というものが何かはわからないけれど、とても大事なお祝い事をする日らしい。

ケーキを食べ、お祝いの品をいただく・・・私にはあまり想像がつかなかった。

鎮守府に、そのような習慣がないわけではない。毎年山城や西村艦隊のみんなが祝ってくれる。きっと、この先もそうだろう。

けれど、ろうそくを吹き消したりすることはなくて、ただこの鎮守府に着きみんなと在れることを祝う日であった。


提督と過ごした時間はここに戻ったあとも、私の中でとても大事な思い出になった。

私を想う提督の言葉は画面越しで聴くよりも、とても力になった。

半年ほどの時間だったけれど、提督と過ごせて本当に幸せだった。


今日、私は2つのケーキを前にしている。

2つとも『扶桑姉さまへ』と書かれた大きなケーキである。

私が食べるのは山城が西村艦隊のみんなと手作りしたケーキ。

私は食べられなくて、けれど山城たちのケーキと同じくらい幸せに感じる
提督が作ったケーキ。


提督がお料理をしているところは、見たことがなかったから

きっとたくさん練習したのだろう。


「私のために・・・・」

「姉さま??どうかなさいましたか?」

「山城、少し聞いてくれる?」


夢、だったかもしれない大事な私の時間を想う。

あの画面を挟んで、靄がかかっても・・・それでもはっきりと見えて

泣きながら笑っている、少し不恰好なケーキの前に座った

少し、おかしな提督と一緒に過ごした時間のことを。


ねぇ、提督・・・誕生日はその人の存在を祝う日でしたよね。

ここでは少し違うけれど、提督が“生まれてきてくれてありがとう”なんていうから

弾薬庫より私の涙が出てしまいそうで心配です。


提督、私のために二つもケーキがあることを嬉しく想います。

提督、貴方がたとえ離れていても私を祝ってくれることを嬉しく想います。


「山城、私・・・幸せね」

「ほ、本当ですか姉さま?!山城も姉さまとここに居られて幸せです」

「ありがとう、山城・・・みんな・・・」


そして、提督。


私はこの1年も、ここであなたを想います。

伝わってくるこの愛に、少しでも応えられるように。



コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事