フュージョン・コミュニケーションズの提供するIP電話サービス「IP-Phone SMART」を使うと、月額費用ゼロでIP電話化することができますよ。古いiPhoneやAndroid端末を余らせている方には、耳寄りなサービスです。
必要なものは、iOS3.2以上(iPhone、iPod touch、iPad)やAndroid2.1以上の動作する端末と、Wi-Fi環境、あとは「IP-Phone SMART」への登録です(クレジットカードが必要)。
利用までの流れは、まず公式サイトから新規登録し、050番号を発行します。仮登録→本登録が済むと、ユーザーのマイページへログインできるようになり、そちらの「ユーザーアカウント情報表示」から、通話用のアプリを設定するためのアカウント情報がわかります。
通話用のアプリは株式会社ageetの『AGEPhone(iOS版、Android版、Windows版)』と、日本エヴィクサー株式会社の『Chiffon(Android版)』と、現時点では2種類があります。このアプリを端末にダウンロードし、先ほどのアカウント情報を設定すれば、電話番号の発行から1時間ほどで、受話も発信も可能になります。
同様のサービスにNTTコミュニケーションズの「050 Plus」があります。こちらと「IP-Phone SMART」との差を比較しますと、
「IP-Phone SMART」
・月額基本料は0円
・通話料は一律8.4円/30秒
(「IP-Phone SMART」の番号および提携プロバイダー、相互接続先IP電話サービスへの通話は無料)
・海外通話は不可
・電話番号は選択不可
(登録と同時に番号が割り当てられます。変更も不可で、1つのクレジットカードに対して、契約は1回線のみ)
・留守番電話サービスはなし
・ユニバーサルサービス料は発生せず
「050 Plus」
・月額基本料は315円(税込)
・通話料は携帯宛て16.8円/1分、一般加入電話宛ては8.4円/3分、PHS宛ては10.5円/1分(1通話ごとに10.5円)など、掛けた先によって異なる
(「050 Plus」の番号および無料通話先プロバイダー050IP電話サービスへの通話は無料)
・海外通話可能
・電話番号選択可能(「一覧から選択」または「下4桁指定」)
・留守番電話サービスは追加費用不要で付属
・ユニバーサルサービス料は発生
通話料など細かな違いがあるため、「どの番号にどのくらい通話するか」「留守番電話機能がいるか」「海外宛てに掛けるか」などによって、使い分けるとよさそうです。「どのくらい通話するかわからない」のであれば、ひとまず基本料も、ユニバーサルサービス料も掛からない「IP-Phone SMART」を選ぶといいでしょう。反対に、固定電話宛てや海外に話すことが多ければ「050 Plus」のほうが向いています。通話品質が気になる場合は、「IP-Phone SMART」では「登録日から5日間の通話料を最大1時間分相当(1,008円)無料」のサービスが、「050 Plus」では契約前に使えるテストコール機能が用意されています。こちらを使って確認するといいでしょう。
ちなみに、端末はあるのにSIMロックされて、SIMが無きゃ使えない! という方には、ダミーSIMを刺すと使えるようになるそうです。余ったスマホのいえ電化に、はたまた、携帯番号と別に050番号が欲しい方や、固定電話の料金節約に、ぜひお試しあれ。
IP-Phone SMART[フュージョン・コミュニケーションズ](常山剛)
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