ちょっと黙ってスルーできないあの作品やこの作品が次々にブルーレイでリリースされる9~10月、これはまさしく祭り状態ですよ!
SF映画史に燦然と輝く金字塔のコレクターズBOXが5000セット限定生産で登場。こちら「劇場公開版」の他に「インターナショナル劇場公開版(完全版)」など含めなんと全5バージョンの本編がセットになっています。とくに「ディレクターズ・カット版(最終版)」(92年)では「6人目のレプリカント問題(デッカード=レプリカント説)」を示唆するシーンが追加されており、必見。主人公を女性に変えたという続編が楽しみすぎて落ち着かないので、制作を急ぐようタイレル社にクレーム投書してきます! 発売は2012年11月7日。
『ブレイド』1&2
この作品を嫌いな中2男子はいないと断言できるアクション・ホラーが初ブルーレイ化です! ぼんやり見ていた「木曜洋画劇場」で黒レザーのロングコートを翻して日本刀を振り回すウェズリー・スナイプスのかっこよさにブチ抜かれたという人も多いのでは。半分ヴァンパイアであるブレイドの黄色く輝く瞳には、ぜひブルーレイの高画質で射抜かれたいもの。ウェズリー・スナイプス先輩は脱税により来年7月までムショの中ですが(税金はまじめにおさめよう!)、出所したらぜひ『エクスペンダブルズ』シリーズにも出演してほしいですね。エモノはもちろん日本刀でお願いします! 2012年9月19日発売。
『黒いジャガー』
70年代に生まれた黒人映画ムーブメント「ブラック・パワー・ムービー」の代表作であるこちらも、意外にも初のブルーレイ化です!ハーレムでマフィアと戦う私立探偵シャフトは頭脳明晰、ケンカ最強、抱いた女は1人残らず極楽へ連れていく漢の中の漢。アイザック・ヘイズの主題歌(仲間のためなら命を惜しまない男が誰か知ってるかい?「シャフト!」)も超絶かっこいいですが、「女には――唇を奪ってから名前を聞く 男には――殺してから身許を確かめる」という当時のコピーもかっこいい。2012年9月5日発売。
「角川映画ブルーレイ・コレクション 2940円シリーズ」
70~80′s角川映画の名作が計20本、一挙にブルーレイ化です。『犬神家の一族』『時をかける少女』『戦国自衛隊』『伊賀忍法帖』『ぼくらの七日間戦争』『里見八犬伝』『セーラー服と機関銃』……どうしよう、全部欲しい。という人にも安心の低価格設定。10枚買っても3万円以下です。とはいえどれを選ぶかは悩ましいところですね。様々なバージョンが存在する『犬神家』は絶対にブルーレイ画質で観たいが『時かけ』を外すわけにはいかんし……などと、皆で一緒に大いに悩みましょう。 発売は2013年9月28日です。
VHS版もDVD版も持っていてエンドロールまで脳内再生できるくらいに観た、という作品でも、ブルーレイの鮮明な画質で観るとまた新しい発見があったりするから困りますよね……。
しかし再生メディアが進歩するたびにソフトを買い直すことで愛する作品に一生涯貢ぎ続けることは、われわれ映画ファンが背負った宿命。いさぎよくあきらめ、悦びに指震わせながらお財布のヒモをゆるめましょう。
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