武蔵野美術大学の卒業制作を紹介するシリーズ4回目。
今回、ご紹介するのは大学院工芸工業デザインコースの余 剣(ヨ ケン)さんの作品「Empty-Bamboo Stationeries」です。
現在では安価で加工のしやすいプラスチック等の人工材料に押され、見ることが少なくなってきてしまった自然素材を用いた製品。環境問題などの観点から自然を感じるプロダクト製品の必要性を感じた余さんがたどり着いた材料が「竹」でした。
加工時の割れを防ぎ、プロダクト製品として安定した品質を保てるよう様々な研究のもとにデザインされたこの形状は、中空である竹の特徴の利用や、アルミ素材との組み合わせにより竹の持つ美しさをより引き立たせています。
竹は加工の難しさなどの問題がある反面、成長の早さや丈夫なことなどから近年エコな材料として注目されつつある素材です。このような製品が生まれていくことで環境破壊や資源枯渇などの問題が少しずつ解決していくと良いですね。
こちらの作品は2月19日〜24日まで、渋谷のギャラリー・ルデコで展示されるそうなので、ご興味のある方は是非そちらへもいらしてみてください。
作品、展示のご質問等はこちらへ。
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