北欧といえば亜寒帯の地域で、オーロラが見えて、いたるところが独特の明るいデザインにあふれているイメージですよね。
実は映画や音楽などの文化もユニークなものが多く、隠れた傑作が多いのも北欧。1月31日(土)から2月13日(金)まで開催されるトーキョーノーザンライツフェスティバルは、そんな北欧の映画を中心に音楽やアートを紹介するイベントです。
今回はトーキョーノーザンライツフェスティバルのプログラムから、いくつか気になった映画作品をご紹介します。
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まずは以前ルーミーでもご紹介した、『シンプル・シモン』。
[あらすじ]
自分だけのルールで生きていて、他人の感情を理解するのが苦手なシモンが、兄の恋人探しに夢中になるうちに、大切なものに気付いていく…。アスペルガー症候群のシモンの眼に映る世界をユーモアたっぷりに描き出す、キュートでハッピーなラブ・コメディ。
今回のイベントでリバイバル上映されます。またこの『シンプル・シモン』のアンドレアス・エーマン監督の新作2本も日本初公開。どれも要チェックです。
続いて、ヨアキム・トリアー監督の『オスロ、8月31日』
[あらすじ]
薬物依存の治療施設に入っているアンデシュは、ある朝、入水自殺を図り失敗する。彼は就職の面接のため故郷オスロへ戻り、旧友や元恋人を訪ねるが…。孤独な青年が漂うように過ごす24時間を端正な映像で静かに見つめ、若い世代から絶大な支持を得たヨアキム・トリアーの代表作。やり場なき深い絶望が胸を打つ、痛切な人間ドラマ。
ヨアキム・トリアー監督の名前にピンと来たかたもいらっしゃるでしょうか? 実は、デンマークを代表する映画監督ラース・フォン・トリアー監督の甥なんです。またこの作品はノルウェーのアカデミー賞と言われるアマンダ賞の最優秀監督賞、編集賞にも選ばれています。
ヨアヒム・トリアー監督の作品の国内評価は非常に高く、同時に公開される『リプライズ』も同様にアマンダ賞の作品賞、監督賞、脚本賞に選ばれています。
次にご紹介するのは、バルタザール・コルマウクル監督の『湿地』。アイスランドのアカデミー賞エッダ賞の最優秀作品に選ばれたサスペンス映画の傑作です。
北欧映画といえば、外せないのがサスペンス。『ミレニアム』の三部作のヒットはまだ記憶にあたらしいところですよね。北欧独特の重厚な世界観で描かれる作品はどれもミステリアスでとても魅力的です。
[あらすじ]
湿地に立つアパートの一室で、男の他殺体が発見される。室内に隠されていた写真に写っていた十字架は何を意味するのか?! 捜査で次第に明らかになる被害者の過去。事件は想像を絶する真実をあぶりだしてゆく。
最後にご紹介するの、ドキュメンタリー映画『ドグマ・ミーティング』
1995年ラース・フォン・トリアー監督やトマス・ヴィンターベア監督らによって、映画文化を守るために立てた映画制作上の制約、ドグマ95という誓いが提唱されました。
それから5年後の2000年、ラースとともにこのドグマ95の運動に参加した監督4人が集められ、反省会をおこなった様子を映画化したのがこの『ドグマ・ミーティング』です。当時たくさんのドグマ95関連の作品を観ましたので、その撮影秘話や反省が観られると思うととてもワクワクします。
その他にもパペット・アニメーションでのムーミンや、昔NHKで放送された『ニルスの不思議な旅』の劇場版だったりと、ここでは紹介しきれないほどたくさんの名作、日本未公開作品が目白押し。
それに関連した写真展や音楽イベント、カフェでのキャンペーンなど、たくさんのイベントも行われます。
期間中は、渋谷をたくさん訪れ、北欧カルチャーに触れてみてはいかがでしょうか?
[トーキョーノーザンライツフェスティバル2015]
会期:1月31日(土)〜2月13日(金)
会場:ユーロスペース、アップリンク、他
カバーアート:田中 千智
主催・運営:トーキョーノーザンライツフェスティバル実行委員会 トーキョーノーザンライツフェスティバル2015
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