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90年代ロックの再来はオーストラリアから。Courtney Barnettを聞こう

2015/01/09 07:00 投稿

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日本ではまだ知名度の低いバンドやグループを紹介していくシリーズの一回目は、2013年10月にデビュー・アルバムの「The Double EP: A Sea of Split Peas」をリリースして以来、Rolling Stone、Pitchfork、果てはThe New York Timesにまで絶賛されているCourtney Barnett。

オーストラリアはメルボルン出身で、今年26歳になるBarnettはすでに自分のインディ・レーベルMilk! Recordsをスタートさせ、2014年には北米・ヨーロッパツアーを成功させるなど、インディ・ロック界でも注目の存在です。

彼女の音楽の特徴はなんといっても、90年代の荒っぽいグランジ・ロックと、60年代の、例えばBob Dylanのソングライティングを足して2で割ったような、夏の気だるさがよく似合う音。レビューサイトなどではPavementなどと同じカテゴリーの「slacker rock(怠け者ロック)」などと称されることもあるようです。

代表曲には「History Eraser」、「Avant Gardener」などがありますが、特に注目したいのは後者。退屈な月曜日をガーデニングで暇つぶししていたところ、突然呼吸ができなくなって、というところから始まるこの歌は、Barnettが以前体験したことをほぼそのまま歌ったものだそう。


Courtney Barnett – Avant Gardener

どうです、この脱力感。ところが、これがライブになるとアグレッシブ感が増して、かなり前のめりのロックになるのも面白いところ。


Courtney Barnett – Avant Gardener (Live on KEXP)

上の映像は今年の7月に収録された、シアトルの有名インディ・ラジオ局KEXPのVIP Clubコンサートの模様。ライブでは雰囲気がずいぶん変わるのがわかると思います。

10月には再度シアトルでライブを行い、ぼくも喜び勇んで見に行きました。まだところどころライブ慣れしていない感じもしましたが、新アルバムの収録も完了したとのことで、これからがほんとうに楽しみなバンドです。

[Cortney Barnett]
The Double EP: A Sea of Split Peas [Amazon.co.jp]

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