数ある新作のデザインピースの中でも、今回紹介したいのはこちら。
高級シャンパンブランドのPerrier-Jouët(ペリエ・ジュエ)が発表した『ephemera』。
ウィーンを中心に活躍するデザイナーであるKatharina MischerさんとThomas Traxlerさんのユニット、mischer’straxlerを迎えて制作された作品です。
テーマである‘ephemera’は、カゲロウなどの短命な虫や花、それが転じて1日ないし短期間のみ存在するものを指す言葉。
ペリエ・ジュエの象徴でもあるアールヌーボー。そのモチーフとなった植物とシャンパンの共通点、それは、どちらも永遠に続くことはない…刹那的であるということ。
人間と生物は互いに存在価値があり、対話・関係し合うことで共生していくのが自然の性。しかし、現代社会に生きる我々は自然に備わっているはずのその本能をすっかり見失いかけています。本作品は、そんな「人間と生物の対話」の感覚を喚起してくれる体験型の展示です。
動物は本能的に敵を察知すると、逃げたり、隠れたりする性質を持っていますよね。その生物の本能が宿ったかのように、机の上のメタル製の植物や動物は、周囲の人間の動きに反応して、その姿勢を変化させるのです。
人の気配を感じるまでは、植物は個性豊かにダンスをするように自由に動いているのに、「人間の視線」を感じると、倒れてテーブルに隠れてしまいます。
本作品は、このテーブルと2つの鏡がセット。鏡は、人との距離が十分にある時は植物の姿が3Dで写っているのに、近寄るとただの鏡に戻ってしまう仕掛けになっているそう。
人間と生物の対話は儚く、触れ合えるほど親密な関係にはなれないという不思議な感覚。
伝統のクラフトマンシップを重んじるペリエ・ジュエのフィロソフィーを受け継ぎつつ、最先端テクノロジーも巧みに組み込み、美しいデザインで仕上げることによって、自然本来の体験により近い感覚を味わうことができる。
ペリエ・ジュエがDesign Miamiに出典するのは今年で3度目。メゾンがシャンパンを通して伝えたいのは、無垢な歓びと美しさを堪能できる至福の一時。若手デザイナーの支援も、日常の体験の中にアートの息吹を与えたいという、メゾンの信念の現れでもあります。
本展示は、2015年の1年間、リミテッドエディションと共に発信される’Small Discoveries’というプロジェクトの先駆けとなるそうです。
Perrier-Jouëtさん(@perrierjouet)が投稿した写真 – 12月 12, 2014 at 8:40午前 PST
オフィシャルのinstagramにも、美しいシャンパンを中心にした素敵な写真がたくさん!
Celebrating #DesignMiami with #PerrierJouet. – Regram @negin_mirsalehi
Perrier-Jouëtさん(@perrierjouet)が投稿した写真 – 12月 12, 2014 at 8:03午前 PST
「Curiosity-好奇心」をそそられる、#smalldiscoveriesを探してみてはいかがでしょう。
[シャンパーニュ メゾン ペリエ ジュエ( Perrier-Jouët ) ][Design Miami / 2014 ]