パンといえばフランス!と思っている方も多いはず。
ですが、ドイツも300を超える種類がある有名なパン大国なんです。朝も、昼も、夜も、パンを毎日の様に食べるドイツ人。それは日本のお米のような立ち位置で、ドイツ人には欠かせない食べ物です。街には数多くのチェーン店や個人経営のパン屋さんが点在しています。
2012年の調査によると、ドイツではライ麦パンは年間400トン、小さなパンや菓子パンなどは約10億個が食べられるそう。そんなドイツの食文化と切っては切り離せない、「パン文化」をご紹介します。
ドイツパンはひと言でいうと、とても硬いです。パンの中には、ゴマやひまわり、カボチャの種、麦など様々な穀物が入っています。焼きたてのパンは穀物の芳しい香りがします。朝5時から空いているパン屋さんも多く、朝一で行くと焼きたてのパンを買う事ができます。
上の写真は、ドイツの一般的なパン屋さんの様子です。
一番下の段には、かごに入れられた小さなパン=Brötchen(ブレーツヒェン) が入っています。上の段にある大きなパンは、店員さんに頼むと機械で薄切りにもしてくれます。
小さいパンは一つ60円ほど。大きいパン(直径20センチほど)は560円ほどで買うことができます。(1€=140円計算)
またドイツのパン屋さんでは、トルテ、フルーツケーキ、チーズケーキなどのスイーツも一緒に売られています。店内には小さなカフェスペースがあり、コーヒーと一緒にティータイムを楽しめる他、朝食セットを食べられるのもドイツのパン屋さんの特徴。「カフェでお茶でもしよう! 」そんな時にパン屋さんに行くこともしばしば。
ドイツでは昼食に暖かい食べ物をとり、夕飯を冷たいもの、特にパンにハムやチーズ乗せてを食べる「Abendbrot(アーベントブロート)」という文化があります。
そしてこんな言葉も。
“Frühstücken wie ein Kaiser, Mittagessen wie ein König und Abendessen wie ein Bettler”
(朝食は皇帝、昼食は王様の様に。夕飯は貧しい人のように)※意訳しています。
ドイツ語のことわざの様なものですが、よくドイツ人の食文化を表していますね。
ドイツのパン文化、いかがでしたでしょうか。今度はぜひ、パンに合う様々なレシピを紹介しますね。
Text by Masaki Hagino