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ミャンマーの古代遺跡バガンを、バイクで探索してみよう

2014/12/03 06:30 投稿

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キュレーター松村有希のミャンマー・バガン旅行記一覧は、こちらから。

ミャンマーの都市、バガンに行ってきました。

バガンとは、壮大な仏教遺跡群のある地域。カンボジアのアンコール・ワット、インドネシアのボロブドールと共に、世界3大仏教遺跡に数えられているバガン遺跡のある街です。

11世紀から13世紀にかけて都として栄えたバガンには、約400万の仏塔と寺院があったと言われています。現在残っているのは2,300程ですが、それでも見るものを圧倒させる迫力のあり、世界最大、最高の仏教遺跡群のひとつと言えるでしょう。

私が訪れた10月〜11月はピークシーズンらしく、観光客でいっぱいなのかなと予想していたのですが、そんなことはありませんでした。ミャンマーはまだ開拓中で、ビザがないと行けない外国人が多いそう。そのせいもあり、寺院、レストラン、ホテル、どこに行っても人は少なく、快適に過ごせました。

ミャンマーの主な観光拠点ヤンゴンから、バガンへのアクセスは、時間を考えると飛行機、安く済ませたいのであればバスや列車がお薦めです。

各航空会社が1日4-7便運航していますが、ミャンマーの国内線は国際線よりも料金が高額。タイからバガンへ向かった私は、バンコク—ヤンゴンは往復約1万5千円、ヤンゴン—バガンは往復2万5千円の航空券を購入しました。

ヤンゴン~バガンへの所用時間は、プロペラ機で約1時間10分。バガン行きの飛行機はミャンマー人は少なく、観光客ばかりだったのが印象的でした。

バガンの空港(ニャンウー空港)に到着後、15ドルの入域券の購入が必要です。

バガンへ到着してまず向かったのは、主要遺跡がたちならぶ地域オールドバガン。

こちらは、その入り口にそびえ立つタラバーゲートとよばれる門です。

ちょっと高台にのぼると、目の前に立ち並ぶ数千の遺跡たち。初めて見たときは、ドラゴンクエストのフィールドを連想してしまいました。

目に見えるほとんどのパゴダ(仏塔)に、ひとつひとつ仏陀像が存在しているというから驚きです。巨大なパゴダの場合、ひとつの中に3〜4体の仏像があることもありました。

広い遺跡群を徒歩で周るのは、不可能です。雨もなく、身長よりも高いサボテンがもくもくと生えているような熱帯砂漠地域を、徒歩で観光しようという人はまずいないでしょう。

馬車、タクシー、自転車の利用をしてもいいと思いますが、私がおすすめするのはEバイク。電気で動くバイクで、原付を小さく、遅くした感じのバイクです。決まった金額はなく、交渉制。お店の人ははじめ8000チャット(800円)と言ってきましたが、頑張って交渉したところ5000チャット(500円)まで下げてくれました。言ってみるものですね。

遺跡内の観光は、露出の多い服装だと止められてしまいます。タンクトップはオッケーですが、短パンは確実にNG。路上で腰巻きを買わされてしまう羽目になります。

この写真の私、うれしくてスキップしてるわけではありません。地面が熱くて鉄板状態なので、飛び跳ねざるをえないのです。遺跡内は靴も靴下も禁止なので、炎天下でジリジリになった石の上を歩くのはかなり大変でした。


遺跡内は鍵がかかっていて、中の仏様が見れない時があります。

困っていると、地元の子供たちが鍵をあけてくれました。ミャンマーの子供は、びっくりするほど英語が流暢です。「入りたい?あけてあげるね!」とニコニコとドアをあけてくれました。

ちなみに、子供たちが何かをしてくれるときは、そのあと何かを売ろうとする事があるので注意が必要です。私はこの後、蜂蜜を売ろうとしてくる男の子に遭遇しました。さすがに、遺跡内で蜂蜜は欲しくないので、ノーといって断りましたが…。

バガン遺跡のなかでも一際目立つ、ピラピッドのような寺院がこのDhammayangyi Temple(ダマヤンヂー寺院)。

1165年にナラトゥ王によって建立された寺院です。移動は砂漠の中をバイクで走っていかなくてはならなかったのですが、サボテンを超えてやっと到着したときは大感激。雲一つない美しい青空の中に健在するこの寺院は、芸術そのものです。

ダマヤンヂー寺院は外見も巨大なら、中身も巨大。実際中に入ってみると、特大サイズの仏陀像がたくさんありました。

さらによく探すと、上部へ上れるいくつもの階段を発見。まるでゲームのダンジョンの世界に入り込んでしまったかのような気分になります。中は涼しく、居心地がいいせいか、鳥たちが住みついていました。

真っ暗なパゴダ内をのぞくと、必ずとして存在する仏陀像。そのまわりの壊れかけた壁画や、天井に描かれている模様のちがいを観察するだけで、あっという間に時間がすぎてしまいます。

写真だけとって次のパゴダへ足を運ぶ観光客が多かったような気がしますが、時間をかけてじっくりと見学しても面白いかと思います。

寺院内の壁画。なぜか、顔だけが描かれていない仏画がたくさんありました。

おなじパゴダ内の仏陀象でも、表情やポーズ、服装になんとなく違いがあることが伺えます。

美しいバガンの遺跡ですが、少々残念な点が目に入ることもしばしば。破損が激しい箇所もあり、かなり修復された様子もありました。中には相当崩れてしまっていて、どうやって元の姿がわかるのだろうか、と思うようなものまで。

ユネスコの世界遺産として登録されなかった理由が、まさにこれ。修復しすぎてしまったということだそうです。

現地のミャンマー人の方に、よく「写真一緒にとってください!」とお願いされました。試しに、「日本人のようにピースをして写真をとりましょう」と頼んでみたところ、本当にしてくれました。言ってみるものですね。ミャンマーの人々はノリがよく、優しい人が多かったです。

現地で知り合ったイギリス人のバックパッカーの話で驚いたのは、彼らはミャンマーの方が、本国イギリスよりもずっと安心して生活できるという考えていることです。彼らにそう確信させてしまうほど、ミャンマー人の温厚さは、現地にあふれています。

例えば、すれ違うときに微笑み、「ミングラバー(こんにちは)!」と挨拶をしてくれるフレンドリーさは、他国ではあまり見かけないのではないでしょうか。

巨大な寺院の観光も楽しいですが、私が一番ハマってしまったのが、道なのか道じゃないのかわからないようなジャングルの中をバイクで突っ走り、地図には載ってないミニサイズのパゴダを発見する事でした。

夢中になって走行中、犬たちも冒険に加わってくれました。こんな楽しみ方もオススメです。

キュレーター松村有希のミャンマー・バガン旅行記一覧は、こちらから。

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