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都市と自然の新しい関係にふれる、札幌国際芸術祭に行ってきた【後編】

2014/09/21 22:30 投稿

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9月28日まで開催されている「札幌国際芸術祭」に行ってきました。

札幌初の国際芸術祭で「都市と自然の新しい関係」をテーマにしている通り、市の様々な場所で展示されている作品は北海道らしい自然と文化の融合を感じられました。

後編は北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館をご紹介します。前編はこちらから。



前編に続いて、北海道立近代美術館へ。



こちらは、スボード・グプタさんの『ライン・オブ・コントロール』。

インドで真鍮や銅などに代わって用いられるようになった安価なステンレス製の食器を使って、巨大なきのこ雲に。

日常的に使われている大量生産の製品で作られたきのこ雲は、強いインパクトと穏やかではない脅威的な印象をもたらしています。



2階に上がると、雪と氷の第一人者であった中谷宇吉郎さんの『雪の結晶』コレクションの展示に。



様々な形の雪の結晶たち。普段はとても小さくて違いを見出すことができない雪の結晶ですが、写真を通して、自然が生み出す美に目を見張ります。



続いて、札幌芸術の森美術館へ。中谷芙二子さんのインスタレーション作品『FOGSCAPE #47412』がちょうど始まっていました。



こちらは、美術館の中庭で、壁面に出現する人工霧を滝に見立てた新作。


霧が徐々に美術館の建物を包み込んでいく様は見慣れた風景を一変し、自然との一体化を感じました。

1970年の大阪万博で、ペプシ館のドーム全体を人工霧で覆う世界初の「霧の彫刻」を発表以来、世界各地で霧を使い、環境と呼応するインスタレーションなどを手掛けられているようです。



続いて、1本のナラの木から彫り出された彫刻作品、砂澤ビッキさんの『神の舌』です。表情に力強さを感じます。

屋外の野外美術館にも、彼の作品『朽ち果て自然に還ることで完成される作品』があります。高さ5mを超えるエゾマツ4体を用いた、彼の生涯で最大の作品ですが、現在は1本だけになっています。彼のポリシーを感じさせる作品なのでこちらも必見です。



こちらはスーザン・フィリップスさんの『北斗まんだら』。木で囲まれた作品空間の中に彼女の歌声が涼しげに響きます。木々の中でゆったりして聞き入る内に思わず、口ずさんでしまうメロディ。ぜひ、現地で感じていただきたい作品です。

札幌国際芸術祭では、「都市と自然」というテーマがすっと入り込める作品たちと出会うことができました。

札幌国際芸術祭2014は9月28日まで開催されています。詳細は、こちらから。
札幌国際芸術祭2014

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