オーストラリアのメルボルンを代表する美術館「National Gallery of Victoria」(ヴィクトリア国立美術館)で、2014年8月31日まで開催されれていた「PASTELLO – DRAW ACT」をご紹介。
このExhibitionは「デザインと子ども」にフォーカスした企画で、イタリアのデザインチーム「Mathery Studio」が手がけたもの。この空間の中でちりばめられているのは、「描くことを楽しむ」ために用意された、様々な形をしたクレヨンたち。
例えば、クレヨンを丸い型に流し入れた球体クレヨン! 大きいもので9kgも重さがあって、普段子どもたちが使うような短く細いクレヨンとは全く違うものに変身。この丸いクレヨンは、振り子のように揺らして描くことができるんですね。
「紙の上でクレヨンを動かして描く」のではなく、「クレヨンの上で紙を動かして描く」ためにつくられた面白い壁。丸いクレヨン、細いクレヨンが壁に埋め込まれています。
さらには、特性の「クレヨンシューズ」を履いて、横になって壁に描いたり、蹴ったりしながら描く!
足や手のみならず、今度は頭を使ってドローイング! 丸いクレヨンが付けられたヘルメットを被って、身体をぐるぐる回転させながら描くのもよし、横や縦に移動してもよし。
このExhibition「Pastello-Draw-Act」の名前になっている「Pastello」とは、イタリア語で「パステル」、「クレヨン」という意味なのですが、実際に空間自体が非常にカラフルで、子どもたちがここへ来れば一瞬で「楽しそう!」と思えそうです。
そして、通常であれば手にクレヨンを持って絵を描くところを、足の先から頭の先=全身を使って自分で描いていくことは、子どもたちがめいいっぱい、自由に表現を楽しめることに繋がっていますね。いや、子どもだけじゃなく、大人たちでも経験してみい遊びですね。
A KIDS SPACE DESIGNED FOR THE RE-IMAGINATION OF DRAWING TOOLS[Design Milk]