すっかり秋の足音が迫ってきているのを感じる今日この頃。
もう海の季節は終わった・・・と思いきや、そんなことはありません。海には1年中人が訪れているものですよね。
そして、そんな浜辺では、人々が去って行った後、多くのゴミが残されていたり、また、長い時間をかけて漂流したゴミが打ち上げられたりしています。
でも、実際に足を運んでみると、綺麗な浜も多く、訪れる人たちはそのようなことを感じることはないかもしれません。
それは、地元の有志やライフセイバーのみなさん、ボランティアのみなさんなどが、ビーチクリーンアップをしてくれているおかげなのです。
海も浜も、みんなのもの。地球のもの。当たり前のことだけど、私たちも日頃から「ゴミを拾う」ことを心がけていきませんか。
海に出かけて、実際に浜を見渡してみると、タバコの吸い殻や花火、紙やプラスチックのゴミ、そして、瓶などの色とりどりガラスの破片など、本当に様々な種類の「ゴミ」見つかることでしょう。
そして、そうやって海や浜をきれいにする過程で見つけたガラス(ビーチグラス)は「ビーチマネー」というものに形を変えることができるのだそう。つまり、拾ったガラスが通貨となり、実際にそのビーチマネーを使ってお買い物ができたりするんですって。
ビーチマネーとして利用できるビーチグラスには基本的な条件があり、1つ目は、大きさが3cm以上あるもの。2つ目は、ビーチグラスを握った時に痛みを感じないレベルであること。
でも、これはあくまでも基本ルール。お店によっては2cmの大きさでよいところもあるし、3cmの枠に入れば小さなものを寄せ集めてもよいというお店もあるそうなので、基本ルールはあるけれど、ビーチマネーを利用できるお店に持って行って「これ使えますか?」と聞いてみるとよさそうですね。
あとは色によって価値が変わってきます。2色混合、赤、紺、黄色は200円相当、水色、緑色は50円相当、白色(透明)、茶色は30円相当といったように。色についても判別が難しいものはお店の人と相談してみましょう。
実際にお店で使えるかな? なんだかワクワクしますね。
ビーチクリーンをして見つけたビーチグラスを持参して、ビーチマネーショップでお買い物をすると、お店ごとのちょっとしたサービスを受けることができる。
そんなビーチマネーの存在や活動は、環境に優しいだけでなく、拾った人のやさしさとこの活動に賛同するお店のやさしさを繋げるものでもあるのかもしれません。
「ビーチマネー事務局」の堀さんにお話を伺ったところによると、
ビーチマネーのプロジェクトは海をきれいにすることが目的。ビーチマネーの存在は単なるその手段の1つなのです。
とのこと。
確かに、「ビーチマネーを拾ってサービスを受けたいから」という思いが先に立ってしまっては、本末転倒。本来の目的を忘れないようにしなくてはなりませんね。ちなみにビーチマネーは換金することはできません。あくまでみなさんの善意の中で動いている通貨となります。
ビーチと海をきれいにする。
そこで拾ったガラスが通貨になる。
そして、海と地球とあなたが幸せになる。
そんな素敵な取り組みが、湘南から日本全国に、そして世界へと広がっていきますように。
BEACH MONEY