8月15日、69回目の終戦記念日を迎えました。この時期になると毎年のように、共同体の記憶をどのように次の世代に伝えていくかという議論が持ち上がります。
ヨーロッパでは7月28日に、1914年から18年まで続いた第1次世界大戦の開戦から100年を迎えています。
それに合わせて、イギリスのバーミンガムに現れた、あるインスタレーションが注目を集めました。
ブラジルの彫刻家Nele Azevedoさんは、5000体もの氷で作られた人形を街の中心にある広場に並べました。
同大戦では兵士だけでなく多くの市民も犠牲になりましたが、この作品はそうした人々の記憶を風化させないために企図されたそうです。
気鋭の女性彫刻家、Azevedoさんは「この彫刻は、ほかのモニュメントでは忘れられている人々を記憶している」と話しました。
インスタレーションの完成にはボランティアの協力があったそう。
犠牲となった人々の親族が、花やリボンで人形を飾りつけ、写真を並べる姿も見られました。
彫刻はしばらくして溶けてしまいましたが、集まった人々の胸には氷の人形が思い起こさせた記憶が生き続けるのかもしれません。
記憶の継承について考えさせられるアート作品ですね。
[boredpanda]
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