本当の姿をもっと見て。もっと知って。
一度貼られたレッテルは個を消し去ってしまう危険なものかもしれません。
発明家のトーマス・エジソン、セオドア・ルーズベルト大統領、ヘレン・ケラーなどが飼ったとして知られるピットブルは闘犬として育種されてきたため、筋肉質で力も強く、闘争本能も備わっている犬種です。
私たち人間はその強い闘争本能を利用して、彼らを番犬や護衛犬、闘犬としてそばに置いたため、現在では人に牙を剥く獰猛な犬種として、世界の多くの国で危険視されることとなってしまいました。
でも、ピットブルの知らせざる陽気な部分や愛情の深さを知ってほしいとフランス人フォトグラファーのSophie Gamandさんはピットブルの頭にかわいらしいお花の輪っかを乗せた「Flower Power」というプロジェクトを立ち上げました。
Athena
Cali
Europa
Jellybean
Lucy
SweetHeart
この写真に写るピットブルたちは、現在、施設に保護され、里親が現れるのを待っているのだといいます。
本来は我慢強く、素直で、人間には深い愛情を示す忠誠心と服従心が強い性格であり、非常に賢い犬。また、ペット化に伴い、その獰猛さも改善されています。
とはいえ、本能はもちろん、その身体能力などから家族に迎え入れるときには、きちんとトレーニングをする必要があります。興味本位だったり、トレーニングをせずに飼ったことから起こる事故があることも確かなのです。
人間の都合のよい種を作り出し、手に負えなくなれば、殺してしまう。このようなことは、許されることではありません。
ソフィーさんのサイトでは今回ご紹介したワンちゃんたち以外の写真も見ることができます。また、サイトから直接、彼らが保護されているシェルターのサイトに行き、里親になることもできます。
ピットブルのよい部分を知ってもらうプロジェクト。これをきっかけに、1匹でも多くの子たちが、彼らを家族にするための知識と良識を持った素敵な人の家族になれますように。
Flower Power by Sophie Gamand