40種類もの果実を実らせる1本の木があるらしい。その木にまつわるストーリーとは…。
ニューヨーク州にある200年の歴史を持つとある果樹は、資金難のために閉園することになりました。そのことを知り、一人の男性がその果樹園を買うことを決意しました。その人が、Syracuse Universityの教授、Sam Van Akenさん。
Samさんは、樹齢100歳を超える木やさまざまな果実が、そのまま放置されたり切り倒されることに胸を痛め、あるアイデアを思いつきます。
1本の木に接ぎ木をしてみよう。
そして、実に250種類以上の接ぎ木を行い、最終的には1本の木にサクランボ、プラム、アプリコット、モモ、ネクタリン、アーモンドなど40種類の果実がなる「The tree of 40 fruit」ができあがりました。
このプロジェクトは樹齢を重ねた木を守り、そして、ここで毎年実をつけていた果実の種を守り、維持していくという思いのもと、続けられています。
現在、ニューヨーク州には既に16本の「The tree of 40 furuit」があるそうです。
季節を追うごとに、さまざまな花を咲かせ、実をつける1本の木。
美しいだけでなく、未来へと希望をつなげる木なのでした。
This tree produces 40 different types of fruit [Science alert]