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本はいつだってそばにいる、そう教えてくれる本屋さんだ

2014/08/09 10:00 投稿

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「同じ本でも、見るシチュエーション、その時の気分で全然違って見えると思うんです。」

そう語るのは、BOOK APARTの店主、三田修平さん。

渋谷から東横線に30分ほど揺られ、到着したのは閑静な住宅街、大倉山。集合住宅の一室を使った本屋さん、BOOK APARTがそこにはあります。

本のある暮らしをテーマにしたこの本屋さんでは、普通の書棚ではなく、リビングやキッチン、寝室などの生活空間に、そっと添えられるように本が並べられているんです。



さっそくBOOK APARTの扉をあけてみましょう。




1階の入り口を抜け、階段を登れば、まず目に入ってくるのは寝室。ベッドの後ろの書棚から、枕のそばまで本がずらり。

ショートストーリーや、絵本、夢、眠りに関する本など、寝る前に読みたくなる本が並べられています。ふとんにもぐって、『ねむるまえに、クマは』を読む、そんな情景が自然と浮かんできますね。



朝目覚めて、一番に読みたい本を探してみるのもいいかもしれません。




寝室の隣は、書斎。

寝室とは打って変わって、分厚い小説から、哲学に関する本、さらには歴史の本などが並んでいるのが印象的。ひとつひとつ順番にタイトルをなぞるだけでも、ワクワクするなあ。





2階から3階にあがったそこは、リビング。

ゆったりできるソファーのまわりには、映画、音楽などカルチャー系の書籍から、アートブックやデザインの本など、感性を刺激される本が並んでいます。ソファーに沈み込んで、本の世界にはいりこみたくなりますね。



テーブルの上には、『炎上する君』(西加奈子)が。




リビングから廊下を渡った先は、キッチン。

レシピ本はもちろん、食エッセイ、食をテーマにして発行されたインディーズ雑誌などが、シンクの周りや冷蔵庫の上に。一緒に飾られているマグカップからもこだわりを感じます。




キッチンの先には、ダイニングが。

年季の入ったテーブルに、インテリア、建築に関する本、ガーデニングに関する本などが添えられています。自宅のレイアウトを思い浮かべながら、ページをめくるのもいいですね。



ダイニングの先は、三田さんが店内で一番お気に入りの場所、日当たりのいいベンチが。暖かな日差しを感じ、ゆったりと本を読むのがおすすめだそうです。



ちなみに、BOOK APARTの入っている建物は、国際的に活躍する建築ユニットSANAAの妹島和世さんの手がけた集合住宅。店内だけでなく、ユニークな形の建物にも注目です。



「あくまで部屋と本のジャンルの結びつきは、テーマにすぎません。お客さんに手に取っていただけるよう、テーマにこだわりすぎず、置きたいと思ったところに置いています。」

ジャンルの枠に捉われることなく、三田さんの感性を持って並べられた書籍からは、どんなときに読んでほしい、というメッセージが伝わってきます。どんな思いで並べられたのか、想像しながら本を眺めるのも楽しいですね。

その一方で、並べた方にこだわったのは、一冊の本と、その本に出会うべき読者を結び付けるため、試行錯誤した結果にすぎない。並べることが大事なのではなく、本と人を結びつけることが大事なんだ、そんなこだわりを感じました。


「普通の本屋にはない、生活空間に入り込んだ本は、普段と違った見え方をすると思います。その中で、新しい発見をしてもらったり、自分の生活の中に本のある様子をイメージしてもらったりしていただければ。」

BOOK APARTで本を手に取るとき、この本はどこで読もう、誰と一緒に読もう、なんて考えるととても、ワクワクしました。そのワクワクは、三田さんの思いから生まれているのかもしれません。




本のある生活の良さを感じられるBOOK APARTで、新しい本との出会いを探してみてはいかがでしょうか。

[BOOK APART]
住所:神奈川県横浜市港北区大倉山3-5-11 大倉山集合住宅I(アイ)号室
営業:12:00-19:00
定休日:毎週月曜日 BOOK APART [Facebook]

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