空は飛べませんが、表情が変わる魔法のジュータンをご存知ですか?
ペルシャ絨毯の老舗Golranは、1898年にペルシャで創業しました。それからペルシャ絨毯を織る伝統技術を発展させ、さらにはデザイン性を求めて1968年にイタリアはミラノへ会社を移転。ペルシャで培われた確かな伝統技術にミラノの先進的なデザイン性を融合させた先進的なペルシャ絨毯を作り続けています。
今回発表された作品「LAKE」。そのデザインはYael MerさんとShay AlkalayさんのユニットRaw Edgesに依頼。デザインコンセプトは2次元を多面的にみせることだとか。かれらデザインユニットの作品は数々の賞を受賞し、その作品たちはニューヨーク近代美術館などで常設展示されているほどです。
初めてこの画像を見たときに状況が理解できませんでした。トリックアートかなにかなんだろうけど、鏡にうつるジュータンだけ赤く見えるのはどういう仕組みなんだろうって。
こちらはカラーが青のもの。やはり鏡に写っているジュータンの青がはっきり濃く写っています。
これはジュータンを上から見た写真。とても美しい模様です。そして鏡に写ったジュータンの色がちがう秘密の正体が、ちょっと見えてきました。
実はこの鏡に写った色が違うジュータン、表面が山切りカットされているんです!見ている側の山の色と鏡に映っている山の側の色が違うんです。すばらしいアイデアですよね。
鏡とセットではじめて機能するこの魔法のジュータン。家を出るときは鏡で自分の姿を確認しますよね。そのときはカラフルな色で送り出してくれます。そして帰ってきたときにはもう鏡は見ませんよね。そうするとリラックスさせる落ち着いたカラーのジュータンが迎えてくれるというワケです。品質、デザイン、機能美をそろえた、本当の魔法のジュータンでした。
Golran launches optical illusion rugs by Raw Edges[Dezeen]