突如ジゴロ・ビジネスを展開することになった、普通のおじさん2人組を描いた話題の映画『ジゴロ・イン・ニューヨーク』。先日ルーミーでも紹介しましたが、もうご覧になりましたか?
ニューヨーク・ブルックリン生まれのジョン・タトゥーロと、『アニー・ホール』や『マンハッタン』などニューヨークを舞台に描いた作品を多く持つ、ウディ・アレンがタッグを組んだ今作は、舞台となったニューヨークも映画の大事な主役です。
ここでは映画に登場したロケ地をたっぷりとご紹介。夏休みはジゴロ気分でニューヨーク旅行なんていうのもいいかもしれません。
<Westsider Rare and Used Books>
アレン扮するマレーが冒頭で閉店することになる店は、古くから親しまれてきたブロードウェイ通りの本屋。壁一面に敷き詰められた本の数々は、時間を忘れてしまうほど魅力的な希少本であふれています。
緑色の看板屋根は、今作では赤へと顔色を変えていました(トップ画像参照)。「嘆かわしいね。希少な本を買う人が、今では希少になった…」とはマレーのつぶやき。
住所:2246 Broadway (btw 80th & 81st St) MAP
<LEXINGTON CANDY SHOP>
フィオラヴァンテ行きつけのお店は、1925年から親子3代に渡ってアメリカの家庭料理を提供し続ける老舗アメリカン・ダイナー。ロバート・レッドフォード主演の『コンドル』(75)をはじめ、さまざまな映画の撮影に使われています。
フィオラヴァンテの“いつも”のメニューはないかもしれませんが、ニューヨーク・タイムズ紙でベスト・イン・ニューヨーク賞を3度受賞したことのあるレモネードは人気メニューだそう。
住所:1225 Lexington Ave. (@E 83rd St.) MAP
<フィオラヴァンテの働く花屋>
フリーターの主人公フィオラヴァンテ。現在の職業は花屋のバイト3日目。アップタウンの自宅から、この店まで通っています。ジゴロ業を始めた彼が、女性たちに贈る花の美しさも必見です。
住所:66 E 11th St. (btw University Pl. & Broadway) MAP
<VILLAGE VANGUARD>
1935年創業のビレッジ・バンガードはニューヨークで、そして世界で最も有名なジャズクラブの1つ。ジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスといった著名なプレイヤーも演奏していたことで有名。今作でも素敵なジャズの演奏が聴くことができます。
住所:178 Seventh Ave. South MAP
<アヴィガルがショーウィンドウに見入るショップ>
ジゴロのフィオラヴァンテに密かな恋心を抱くアヴィガル(ヴァネッサ・パラディ)が、飾られた服を観ながら、微かに心をときめかせるロマンティックなシーン。視線の先にあったのは日本でもおなじみのシンシア・ローリーのショーウィンドウでした。
住所:376 Bleecker St. (btw Charlez & Perry St.) MAP
<マレーのアパート>
マレー夫妻と子どもたちが賑やかに暮らしているアパートは、ダウンタウンにあります。
住所:Grove St. (btw Washington Pl & Waverly Pl.) MAP
<Carlyle Restaurant>
ジゴロの顧客、Dr.パーカー(シャロン・ストーン)とセリマ(ソフィア・ベルガラ)の秘密の会話が交わされるレストラン。ちなみに、実際にこのレストランがあるHotel Carlyle内のCafé Carlyleでは、ウディ・アレンがプライベートでよく趣味のクラリネットを演奏しているとのこと。
住所:35 E 76th St. (@Madison Ave.) MAP
もちろん、映画には美しいセントラルパークも登場。タトゥーロのニューヨークへの愛が感じられる美しい映像は必見です。
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』
監督・脚本:ジョン・タトゥーロ『天井桟敷のみだらな人々』
キャスト:ジョン・タトゥーロ、ウディ・アレン、ヴァネッサ・パラディ、シャロン・ストーン、ソフィア・ベルガラ、リーヴ・シュレイバー
TOHOシネマズ シャンテ他全国公開中
©2013 Zuzu Licensing, LLC. All rights reserved 『ジゴロ・イン・ニューヨーク』[GAGA]