世界のインターネットやテレビの話題を支配している有名猫たち。日本からは「かご猫Blog」で有名になったシロ、アメリカからはいつも不機嫌そうな顔をしている猫「Grumpy Cat(グランピー・キャット)」などがインターネットやテレビの注目を集めています。
しかしそんな猫たち、今やネットやテレビ業界のみでは飽き足らず、アートの世界まで手を伸ばしているようです。
黄色い太っちょ猫のツァラトゥストラと、その相棒ロシア人アーティストのスヴェトラーナさんは、誰もが知っている名画に新しい世界観をふきこみアート界に改革を起こし始めているところ。例えばこの作品。
ジャック=ルイ・ダヴィッド作の名画『アルプス越えのナポレオン』です。これに彼らの世界観が吹き込まれるとこうなります。
勇ましいの……か……?!
次に、サバドール・ダリ作の『記憶の固執』にも、ツァラトゥストラが迷い混むとこんな感じに。
名画に猫の世界観を吹き込んだこの作品たちは、私たちを楽しませてくれるものばかり。ですが、プロジェクトのスタートはハッピーという状況ではなかったよう。
2008年にお母さんを亡くしてしまったスヴェトラーナさんは、あまりの落ち込みように2年間何もすることができなかったそうです。
そんな彼女の状況を見て、彼女の友人が「あなたは面白い猫がそばにいるというのに、なぜその猫と一緒に新たなアート・プロジェクトを立ち上げないの?」と持ちかけました。
というのも、彼女の飼い猫ツァラトゥストラは普通の猫よりもだいぶ太っちょだったこともあり、寝ている時の姿や顔がなんとも滑稽だったから。
そのアドバイスをもらったスヴェトラーナさんは、どんどんツァラトゥストラの面白い表情を写真に撮りため、名画に描いていきました。
そして彼女は自身の個展を今年5月末にイギリスで開催。イギリスの各メディアで話題となっています。日本でも黄色い太っちょ猫のツァラトゥストラとその相棒ロシア人アーティスト、スヴェトラーナさんの作品の展覧会が開かれる日は近いかも?