地面に水が染みをつくる。いずれ渇き、跡形もなく消えてしまう。
その過程に、見たこともない世界が詰まっているかも。
オランダ人アーティストのJohan Rijpmaは「水のカワキ」が描くものを映像に映し出しました。作品名は「Refreshment」です。
水の染みが乾きながら姿を変える。その姿を保存し、また水を加えて乾かす。
これをただひたすら繰り返します。
This process repeats and with these interventions the ‘life’ of the stain is artificially refreshed and extended to an unnatural length.
このプロセスが繰り返される。そして(人の手の)介入によって染みの「命」は人工的に回復し、通常ではありえない長さに拡張される。
(作品説明より抜粋、筆者訳)
「水が渇く」という日常を、アイデアによって非日常的に映し出したとき、見たこともない映像が広がりました。
染みの形は瞬間瞬間で変化していきますが、その偶然が生み出した形に、わたしたちは意味を見出してしまいます。あるときには人の形を、またあるときには動物の形を、そしてまたあるときにはどこかの国の形を見つけます。
この作品は、「偶然」とわたしたちひとりひとりの「想像力」が組み合わさって、さらなるストーリーが生み出される映像作品といえます。
Refreshment[Vimeo]