腕の中でパタパタと羽ばたく折り鶴。
まずは動画をご覧下さい。『折鶴』と名付けられたこの腕時計は、2時の方向にある横側のボタンを押すと「カンカンカン…」という美しい音色とともに鶴が動き出します。
裏を見てみるとまたスゴイ。時計全てがゼンマイ仕掛け。パーツの一つ一つの角には手作業によってキレイな面取りがなされています。
たったひとりの時計師によって設計され組み立てられています。鶴が向く方向によって、「現在が午前か午後なのか」が分かる機構は“リピーター機構”と呼ばれてて、時計制作の中でも3本の指に入る複雑機構の一つとも言われています。
『折鶴』を制作したのは独立時計師である菊野昌弘氏。その独創性が評価され、2013年に日本人で初めて腕時計の本場スイスの『独立時計師協会』アカデミー“の正会員に選ばれたほど。
次々と独創的な時計を作り出す菊野氏。『折鶴』はまだまだ商品化には改良の余地があるとのことでコンセプト作品となっていますが、今後どんな時計が手仕事から生み出されるのか注目したいですね!
[Masahiro Kikuno]
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