カメラで撮影した写真や動画は、記録や思い出として楽しむだけでなく、FacebookやTwitter、InstagramなどSNS上でシェアするために撮影する方も多いかと思います。
でもせっかく人に見せるのであれば、写真を加工してみたり、動画をかっこよく編集したりと様々な願望が出てくるのが自然です。アプリやPCのソフトで簡単に編集や加工できる物はたくさんありますが、撮ってすぐシェアしたいといういうのも本音。
そんな「カメラで撮影した物を編集や加工まで様々な表現」をすべて自動で、撮影をするだけで行ってくれるカメラ。それが今回紹介する「Canon Powershot N100」なんです。
1.クリエイティブショット
まずは写真の機能。写真は加工の方法も簡単でスマートフォンでもかなり多様に加工することが出来ますが、後で手を加えるのは中々面倒なもの。
このクリエイティブショットという機能は、1枚の写真を撮影したタイミングと同時に5枚の様々な加工を加えた写真を生成。1ショットで計6枚の写真を撮ること出来るんです。
オリジナルを含め、下のような計6枚の写真を生成してくれます。
この6枚の写真は、単にフィルターをかけているように見えますが、それだけではないんです。
カメラ内で撮影された画像を判断し、「色」「角度」「ボケ量」「構図」といったさまざまな要素を自動で組み合わせ、生成してくれることで、同じ対象を撮影した写真ながら、かなり違う雰囲気の写真が6枚生成されるというもの。
色や光が変わるだけならよくある話ですが、構図や縦横比、角度まで変えた写真を生成してくれるのは珍しく、「あ、こんな構図もありかも」という発見もあり、もっと写真を撮りたくなる優れものです。
6枚も生成してくれればお気に入りの1枚が撮れる可能性も上がり、何気なく撮った1枚でも、「これならいいかな」という写真が含まれている率も上がります。
2.プラスムービーオート
つづけて動画機能。
普通に動画を撮ることも出来ますが、動画ってなかなか難しいかな…って思っていませんか。
このプラスムービーオートという機能は、写真を撮影すると「写真を撮る4秒前からの映像」を自動で記録し、1日分をつなげて編集までしてくれるといったもの。
まずは参考までにCanonの紹介ムービーをご覧下さい。
このムービー、後で見返してみると、まるでハイライトシーンのようにその1日の記録を残すことができます。写真を撮りたい瞬間って思い出として残したい瞬間ですよね? 思い出を残すには、シャッターを切る4秒間って最高の瞬間なんですね。
しかも前述の通り、自動で1日分つなげて編集してくれるので、1日経てばハイライトムービーができあがり。すぐに皆でシェアすることも可能。家のPCで動画を取り込んで、つなげて、書き出して…という手間を考えれば圧倒的な手軽さ。
こんなに簡単に良い感じの映像が撮れて良いのかと思う程です。
3.インカメラ
ここまでは機能の紹介でしたが、こちらはハードの特徴。むしろこのカメラ最大の特徴はこれかもしれません。なんとこのカメラ携帯電話のごとくインカメラが付いています。
このインカメラ撮影者を撮るためのカメラなんです。
写真を撮る人は当然写真に写ることは出来ません。誰かに頼める場所ならまだしも、人の少ない場所や、言葉も分からない外国だったりするとなかなか難しいもの。そんなときに撮影者も写真に入るためのカメラがこのインカメラです。
テレビの「映像を見ているスタジオに居る人」のごとく、写真を撮る人が右下に四角く追加されます。
この機能は簡単に考えつきそうな気がしますが、実はこの様に使えるインカメラを搭載しているものは少なく、ビデオカメラで一部ある程度。最近流行のSelfy(自分撮り)を自分撮り+風景といった形で使うことも出来そうですね。
このようにさまざまな特徴のあるこのカメラ。スマホ時代の標準装備WiFi、NFCも搭載で、撮影後すぐスマホに転送&シェアに対応しています。
基本スペックを見てみると、有効1210万画素の1/1.7型CMOSセンサーで、換算24mm-105mmでF1.8-F5.7の光学5倍ズームレンズを搭載。最大F1.8とかなり明るいレンズを搭載し、センサー、レンズ周りに関しては、実は高級コンデジとして人気の「PoweshotS120」と同じ光学系を採用しています。
外観の白いポップな雰囲気のボディとは裏腹に、老舗メーカーらしく非常に優秀な光学系を持ち、それに加え上述のクリエイティブ機能を多数搭載したこの「PowershotN100」。
楽しさと、写りどちらも諦めないカメラ。この夏に活躍しそうな予感です。
PowerShot N100[Canon]