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図工でつくった作品を着れたらこんな感じだったのかな。

2014/05/21 13:30 投稿

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小学校の頃大好きだった図画工作の時間。

「こんな服を着たいな」「こんな恐竜がこんな所にいたら楽しいだろうな」・・・

期待と想像に胸を高鳴らせて、絵を描いたり、ものをつくったりしていたあの時間。

今思えばへんてこりんな作品ばかりでも、もしそれが現実のものになったらどんなに楽しかっただろう。




Dawn McColganの作品はまさにそんな子どもの頃の夢を実現しているかのよう!(イギリスのグラスゴー芸術大学でテキスタイルデザイン専攻。2013年に卒業。)

こちらはテキスタイル製作時のプロトタイプとしてのビジュアルイメージなのですが、素材の使い方のせいか、実際モデルが着用しているように錯覚してしまうコラージュです。

彼女の卒業製作のポートフォリオでは、初期イメージからテキスタイルが完成していく過程を見ていくことができます。デザインプロセスって表に出ることは少ないのですが、デザイナーの思考回路を覗き見しているようで面白いですよね!

まずは、Initial Inspirationから。

南仏の建築、特にその建築のファサード(表皮)のデザインがモチーフになっています。





イメージソースを集めたら、Drawing Research。「ドローイング」の本来の意味通りスケッチを行うのではなく、紙を使ってデザインイメージを膨らませているのは独特です。




そして、Color Translation。少しくすみがある繊細で絶妙な色合いの南仏の建築の雰囲気を表現する為に、色の解釈は非常に重要視したそうです。




次は、Design Development。この辺りから一気にテキスタイルの模様らしくなっています。繰り返しとなる模様=パターンはこうして作られているんですね。




そして、完成したテキスタイルのサンプルがこちら!





触ることができなかったら紙での試作とテキスタイルのサンプルの見分けがつかないほど。初期のイメージがそのまま形になっているかのようなテキスタイルには驚きです。

「楽しくて、プレイフルで、カラフルなテキスタイルをつくりたかった」

もちろん、紙ではゆるゆるっと出来てしまうかもしれないこの抽象的な形をテキスタイルにするのはとても大変なことで、ビースや刺繍、アップリケなど様々な技法が用いられています。何より繊細な色味を表現するための素材はとても薄いものでなくてはならず、そのシルクやオーガンジーは手染めしたものを使ったそうです。




一つ一つの過程に「手間」のかけられているデザイン。

そんなデザインがいつも身の回りのどこかにあって、愛でていられたら素敵ですよね。

テキスタイルでも、お洋服でも、建築のディテールでも。

[Dawn Mccolgan Textile Design]

[ART THREAD]

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