「トロピカル」をテーマに作られた作品と言わると、みなさんはまずどんなものを想像しますか?
きっとたくさんの人が、カラフルなものを想像するんじゃないかなと思います。でも、トロピカルって『白』一色で表現できるんだってことが分かったんです。
大阪市北区にある阪急百貨店梅田本店の1階のショーウィンドーにて、「トロピカル」をテーマに7人の多種多様なアーティスト達によって作られた作品が、5月13日まで待ちゆく人々を楽しませています。
この作品の中で、トロピカルの概念を変えてくれた作品が、ヘアスタイリスト藤原一毅(フジワラ カズキ)さんのヘッドピース。人にはないトロピカルの表現がしたいと思い、1カ月ほど構想を練ったという藤原さん。
トロピカルと聞いて1番に来るのは色彩的に鮮やかで華やかな色合いが出てくると思い、そこをあえて1色だけでどれだけ熱帯やその辺りの地域の雰囲気に作るかを考えていました。
ベトナムのアオザイを着ている学生達の真っ白な姿は、変わった植物の多い熱帯気候にとても浮き出ていて、違和感と美しさが感じとれます。
民族や果物、植物などは物体的にもイメージが湧きやすく、街を歩く人にも分かりやすいと思い、ある程度の構想から素材をつくり組み立てながら考えて作っていきました。
ちなみにこの企画、現在は完成作品が提示されていますが、実際にショーウィンドーの中でアーティスト達が連日作品作りを行う姿がパフォーマンスとして公開されていたのです。
初めは動物園の檻の中にいるような、不思議な気分になったという藤原さん。でも、終始人々に見られながら作業を行うことにより、細かい部分にも注意が行くようになったんだとか。心地よいプレッシャーになったようですね。
雑誌や広告のヘアスタイリストとして活動する藤原さんの今後の展望をお伺いしてみたところ、ニューヨークに行って修行してみたいという大きな目標と共に、自分でオーガナイズして作り上げる舞台、ショーもやっていきたいという夢を教えてくれました。
パフォーマンスが終わった今でも、製作過程の様子がそれぞれのウィンドーにおかれたテレビにてVTRを見ることができます。大阪・梅田に御用がある方は是非のぞいてみてくださいね。
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