足を怪我した時に使う松葉杖。患部に体重を掛けないように2本の杖で体を支えるから、両手がふさがって荷物も持てない!…とその不便さは経験したことのある人なら誰でも分かるはずです。
そんな松葉杖を、もっと便利でスタイリッシュにデザインされたものが公開されています。その名も「Sit & Stand」。
おしりから太ももにかけてをクッションに乗せて使うタイプだから、両手がふさがることもありません。手を使わない、という発想が今までなかった松葉杖。これは革新的!
クッションの色は、年齢や性別によって色が異なるようです。座面の広さは性別や体格によって差があるから、すぐに見分けられるようになっているのでしょう。
足代わりとなる杖の部分は、太ももを乗せる部分に右からまたは左から差し込むことで、一本でどちらの足にも使えるようになっています。
患部を収めるフットホルダーは伸縮自在で、患部に体重が掛かることもありません。太ももとフットホルダーに体重を分散するから、怪我しても自分の足を使って歩けるのですね。
座面やフットホルダーは人間工学に基づいた作りになっているから、装着によって血の巡りを悪くすることもありません。さらに通気性がよく柔らかいクッションを使用することで、蒸れたりせず、座骨に圧力が集中しないようになっています。何から何まで本当によく考え抜かれていますね。
そしてこちらがその試作品。上手に歩くには慣れが必要かもしれませんが、シンプルでありながらも、両手がふさがらないことは何よりも大きなメリットと言えます。
怪我している足は使わない、という発想を見事に覆した「Sit & Stand」。
実現したら、きっとみんながもっと便利になるはずです。実用化が待ち遠しいですね!
Sit and Stand Walking Assistance System for Better Recovery Process[Tuvie design of the future]