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光のアーティストが魔法をかけた。ステンドグラスに安らぎが生まれた

2014/03/11 18:00 投稿

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ステンドグラスといえば、教会を美しく彩るガラスや窓やランプシェイドといったイメージが一般的ですよね。

今回ご紹介するのは、絵画のように壁に飾るステンドグラス。フランス古典技法から最先端の現代技法まで、様々な方法で制作された作品です。

家を建て替えたり窓を取り外すような工事をしなくても、気軽にステンドグラスを楽しめる新しいカタチ。



『再生への円周率兀-0.03 青』

鮮やかな青に黄色が入った美しい作品です。

この「再生への円周率兀-0.03」という題名に込められたメッセージ。

円周率は3.14で、そこからマイナス0.03。

3.14-0.03=3.11

再生への祈りを込めたメッセージ性のある作品です。



よく見ると、表面がボコボコしています。





こちらは一枚ずつ違う表情のガラスが連なる美しい作品『オムニビュス』

これらの作品は、ガラスにただ絵を描いているのではありません。



ガラスにロウを塗って水を吹きかけたり、グラビュールという技法でガラスの表面に模様をつけています。



透明ガラスに透明の黒ガラスをのせていたり(きせガラス)、一つ一つ特殊な技法で色や模様をつけているのです。



横から見ると黄色い部分がありますが、これは塩化銀を塗って焼いて色をつけているそう。



またガラスのパーツは、紫外線硬化樹脂で絶妙なバランスに接着しています。



ご紹介したステンドグラスを制作したのは平山健雄氏

横浜マイスターとして講演や執筆、建築物に関わるアートワークのプロデュースなども行っているほか、フランスや日本の古いステンドグラスの修復・復元、学校・病院、個人住宅まで幅広く活躍されています。

最近では横浜市開港記念会館や日本に現存する最古のステンドグラスの一つとされる、横浜英和学院のステンドグラスの修復も手掛けています。制作事例はこちらからご覧ください。

いつもニコニコしていてワインにも詳しい博学な平山氏。「ステンドグラスは奥が深いんだよ」と、ガラスの扱い方や模様を入れる時の温度管理の難しさなど、いろいろレクチャーしてくださいました。

そして分かったこと。

冷たいガラスは光を通すことによって、その色とハーモニーを奏で、温かい安らぎを与えてくれる。

ガラスの新しい一面を見た気がしました。

平山氏の展示会が東京・渋谷にて行われます。ぜひ足を運んで、ステンドグラスのアートを楽しんでみてください。

藍緑会
(主催:港北美術区民会)
場所:NHKふれあいホールギャラリー

2014年4月14日(月)~20日(日)

※初日は午後1時から、最終日は午後5時まで(最終入場:午後4時)


お問い合わせは光ステンド工房まで。

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