写真と見間違うほど完全に再現して描かれた「スーパー・リアリズム」の作品を見かけることはありますが、こちらは逆。
アメリカ・デトロイトで活動するアーティストCynthia Greig氏の「Representations」プロジェクトは、日常的によくある物を白く塗り、木炭でフチ取り、それを写真に撮ることで立体的な物を平面的に見せています。
まるで紙の上に鉛筆で描いたシンプルなイラストのようですね。
写真的な「リアル」と、「リアルである」ということを認識する人間の反応を研究したのだそう。こういった手法をとることで写真と絵の境目を曖昧にし、錯覚してしまうという訳です。
普段、これは絵で、これは写真で、認識できているつもりですが、こういった形で出されると…。絵かな? 写真かな? と思いながら見れば見るほど思っていた方と逆に見えてくる気もします。
ものすごく描き込んでいるわけでもなく、ハイテク技術を使っている訳でもないですが、3D映画など特殊な見え方をする画像を見ている時のような違和感をおぼえます。
人間の目と認識する力も、なんだか曖昧なものですね。
彼女の他の作品はこちらからご覧いただけます。
[Design TAXI]
[Cynthia Greig]
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