2010年からスタートした眼鏡屋「Warby Parker(ワービー・パーカー)」。
この事業を開始したのは、ペンシルベニア大学ウォートン校のMBAを2010年に修了した4人の大学生でした。
学内のベンチャー創造プログラムから生まれたこのプロジェクトは、創業から間もなくファッション誌ヴォーグに掲載されたことで注目を集めました。
通常眼鏡を作ると、300ドルはかかりますが、様々な中間業者を省くことでコストを抑え、100ドル以下で提供しています。オンライン販売が中心ですが、ニューヨーク、ボストン、ロサンゼルスに路面店を構え、今では8店舗目をオープンするほど規模が大きくなりました。
注目されたのは、安さだけではなくサービスにもあるようです。
そのサービスの一つ目は“Free Home Try One”。
オンラインで試してみたいフレームを5つまで選んで申し込むと、サンプルが送られてきて、家で試着ができるというもの。試した後の送料は無料で、気に入らなければ買う必要もありません。
もう一つのサービスが“buy a pair, give a pair”というエシカル時代を意識したもの。
世界中には約5億人もの人々が適切な視力低下へのケアが出来ていないと言われています。
貧困により、眼鏡を買えない人や眼鏡を売っている地域に住んでいない等、その問題はさまざま。そこで、彼らは一つ眼鏡が売れる毎に、一つの眼鏡を“Restoring Vision”という非営利団体を通して寄付をするサービスを取り入れたのです。
消費者は安く簡単に良いものが購入でき、それが世界のどこかで役に立っている。
ビジネスと社会貢献が結びついている、現代のビジネスモデルの一つだと思います。