2013年12月7日、ドイツはベルリンの南に位置する都市ドレスデンにて、第20回シュトレン祭が開催されました。
このお祭りは比較的新しいイベント。もともとはクリスマス時期に約一ヶ月間開催される「Striezelmarkt」(シュトリーツェルマルクト:ドレスデンのクリスマスマーケットのひとつ)の一環として、ドレスデンの名物であるStollen(シュトレン)の味や歴史を多くの人に知ってもらうために始まった一日限りのお祭りだそうです。
大勢の来客の中、巨大シュトレンをのせた山車が街を練り歩きます。
Dresdner Stollen(ドレスドナー・シュトレン)は、古くは1329年からある伝統的なイースト菓子です。
長い歴史の中、宗教や統治者などによる制約や改定を経て、特別なレシピが受け継がれました。
現在では、その材料の分量から製法までが細かく制定されており、かつドレスデンで作られてはじめてこの名を名乗ることができるという、歴史の重みを背負った食べ物なのです。
ドレスデンのパン職人たち。Dresdner Stollenの印章が描かれた旗を掲げての行進です。
20年目の今年、なんと来場者数が15万人という世界記録を打ち出しました。また、当日に来場者に振舞われた巨大シュトレンは、長さ4.34m、幅1.76m、高さ96cm、重さ約4トンという途方もない大きさで、こちらも今までの最高記録だそうです。
巨大Stollenの製作風景。二人がかりでの仕上げは相当大変そうです。
それでは、シュトレン祭りと、クリスマスマーケットの様子をご紹介します。
シュトレン祭の行列。入刀式に使用される大きなナイフです。
昔のコスチュームで登場する人々。
2013年のミス・シュトレンと、今回の統括ベッカーマイスター。
進行役も昔のコスチュームで登場。彼の持っているコースターのようなチケット(5ユーロ)を購入し、後で切り分けたシュトレンと交換します。
入刀式後は、どんどん切り出されていきます。
切り出しているパン職人も楽しそう。
シュトレンの切り分けも行われたStriezelmarktの様子。シュトゥットガルト、ニュルンベルクと並び、ドレスデンはドイツの三大クリスマスマーケット開催地として有名です。
とくに、各お店の屋根のデコレーションがとても凝っていて、見ているだけでわくわくします。
クリスマスマーケットでは、通常サイズのシュトレンも販売されています。ひとつ7ユーロ前後から(500g)。日持ちがするので、いろいろな種類を買って味わうのも楽しそうですね。
第21回目の Stollenfest は、2014年12月6日に開催予定です。来年のホリデーシーズンには、思い出作りに巨大シュトレンを見に是非ドレスデンへ!
Dresdner Stollenfest[stollenfest.de]
Dresdner feiern Stollenfest mit neuem Rekord-Striezel[Online Focus]