例えば、天井からつり下げられたチャンピオンベルトを奪い合うとき、ラダーを使って取りに行きます。もちろんそのとき、レスラーはラダーをめぐる攻防を繰り広げます。
例えば、24時間誰の挑戦でも受けなければいけないアイアンマンヘビーメタル級王座戦では、ラダーがチャンピオンになったこともあります。
ラダーは、プロレスとは切っても切れない関係にあるのです。
そのラダーの形をした照明器具があります。それが「Downstairs」という製品。ラダーにLEDをあしらった照明器具です。
とあるデスマッチ団体では、1996年に「シャンデリアツリークラッシュデスマッチ」というものが行われましたが、シャンデリアが高いため、リング上に電球をいっぱいぶらさげていました。それはそれでインパクトがありましたが、インパクト的にはこちらのほうが上かも。自分たちでラダーにLED電球を仕込む必要がなくなるので、準備の手間が省けます。「ハンギングラダーデスマッチ with LED」とかいう名前のデスマッチにして、ぜひとも使っていただきたい。
見えます。つり下げられたこの「Downstairs」(たぶん、4台くらい)の下で、向き合うレスラー2人。最初は静かな展開ですが、5分過ぎあたりに、つり下げられた「Downstairs」を引きちぎり、相手に投げつけたり、押し当てたりしている姿が……。そしてラダーをリング中央に立て、その上からのダイビング・ボディ・プレスやキングコングニー。しかし、それを阻止するためにラダーにしがみつき、登るのを妨害。その間にもLEDは割れ、両者流血。最後は、ラダーの上に相手を寝かせ、その上にまたラダーを置き、ラダーのサンドイッチ状態の相手に、リング上に立てたラダーの最上部からムーンサルトプレスで感動の勝利。こういうのどうでしょうか。あ、もちろんもう1台のラダーを抱えながらですよ。
こちら、4段タイプが4.522ユーロ、6段タイプが5.590ユーロ、8段タイプが7.735ユーロ、10段タイプが9.758ユーロ、12段以上は応相談のようです。
Downstairs[Studio Bertjan Pot](三浦一紀)