英国の歴史を感じる職人の技。
鮮やかなブルーが目を引くこちらのティーセットは、英国のバーレイ社が製作する「Calico」というもの。氷の上の花をイメージした柄は、バーレイ社が誕生してからの160年間、現在まで同じ伝統技法によってひとつひとつ手作業によって仕上げられています。
ビクトリア朝時代から続くバーレイ社は「Made in England」にこだわり、原料の土もすべて英国産。160年間続く「銅版転写」の技術を使い、手作業によって花柄を貼り付けていきます。プレス、焼き、磨き、転写などのすべての工程が熟練の職人たちによるもの。
そのため、商品によっては柄の出方や色の濃淡に違いも。よく見てみると、手作業による「柄のズレ」や「インクとび」などもあります。しかし、言い換えればそれこそがこの商品の醍醐味。手作りでしか味わえない暖かさがそこには存在しています。
午後の少しお腹が空いてきた時間、少しぬるめのミルクティーとスコーンを用意。そして、アガサ・クリスティのミステリー小説『そして誰もいなくなった』などを読みながらのんびりと過ごしたい気分。アガサ自身も紅茶が好きだったようで、松の木の香りがする「ラプサンスーチョン」というスモーキーな紅茶を好んで飲んでいたとか。
同じビクトリア朝時代に誕生した「バーレイ社」と「アガサ・クリスティ」。そんな英国の歴史をアフタヌーンティーを通して楽しんでみてはいかがでしょう。
これらすべてのテーブルウェアは「Afternoon Tea」の店舗、またはオンラインストアで出会うことができます。
Photo by Nagaomi KAWAHARADA
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