その住所にあるのは、海の上の小学校として知られた「赤崎小学校」。しかし2010年3月に廃校となり、現在は立ち入り禁止となっています。
かつて学び舎だった、大切な思い出の場所でもあるその建物に「赤崎水曜日郵便局」と名付けてそのプロジェクトははじまりました。
全国から送られてくる“水曜日の出来事”を記した手紙を、スタッフが無作為に交換して再び送り返します。手紙を送った人は、数日後にまったく知らない“誰かの水曜日”のできごとが記された手紙を受け取ることになります。
さらにこの取り組みに地域性を盛り込み、より多くの人に日本の“古里”のイメージを共有してもらうために、送られて来た手紙の中から、住民が数通を選んで朗読し、毎週水曜日にラジオ(ラジオNIKKEI)で全国に向けて放送もしています。
自分の水曜日と他人の水曜日を交換するという、日常と非日常が交錯する不思議な体験。
参加方法は、特設サイトよりダウンロードした便せんに、あなたの水曜日の出来事や物語を書いて、切手を貼ってポストに投函。
宛先はこちら。
〒869−5605 熊本県葦北郡津奈木町福浜165番地その先 赤崎水曜日郵便局
あなたの手紙は、同じように赤崎水曜日郵便局に手紙を送った誰かへ転送されます。
そして、あなたの元へ知らない誰かからの便りが届きます。水曜日に開封してその誰かの水曜日の物語を読んでください。
日本中の水曜日の物語がここへ流れ着き、そして再び旅立つ。そんなロマンチックなこのアートプロジェクトに、あなたも参加してみませんか。
撮影:森賢一
[赤崎水曜日郵便局]