この辺りの家は全て高床式になっていて、家から家に移動するのにはカヌーを使います。そんなライフスタイルが根付くこの街で考案されたのが、「水に浮かぶ学校」。
ナイジェリア出身の建築家で、環境について研究している都市計画家でもあるKunle Adeyemiさんが、2009年にMakokoを訪れた際に浮かんだアイデアを元に始められたプロジェクトです。
このように、登下校はもちろんカヌーで。
洪水に対応するだけでなく、建物そのものもサステイナブルでエコロジカル。資材は現地で調達したものが使われるとか。
基礎部分はプラスチック製のドラム缶、屋根にはソーラーパネルをつけて自家発電。屋根の造りも自然に換気ができるようになっています。雨水を集める仕組みもあり、その水をトイレなどの下水に使用。自然の恵みを余すところなく利用します。
こうやってみると、学校に通うのも楽しくなりそうですね。緑が植えられたプレイグランドもあり、生物や自然についても直に学べます。
実際の建築の様子。
ドラム缶は256個使っています。
この建築方法はMakokoだけでなく、その他のアフリカの海岸沿いの町で取り入れていくそうです。洪水と戦うのではなく、自然の流れに乗るような印象のこの計画、素敵ですね。
学校だけでなく、町全体を変えていくのがAdeyemiさんの夢。どんどん実現していけばいいなぁ。
Floating Schools Would Enable Students to Adapt to Flood-Prone Areas in Nigeria [Inhabitots]