エシカル(ethical)は「道徳上の」「倫理的な」という意味。
公正な取引(フェアトレード)、人権にも配慮した商品を生み出そうという世界的な潮流の中、エシカルブランド「HASUNA」は貧困や紛争や差別を生み出さない独自のルートでジュエリーを作っています。
例えばこの美しく磨かれた指輪は、パキスタン製のクリアクオーツを使用しています。
「HASUNA」代表取締役兼チーフデザイナー白木さんはこう言います。
「隣国の中国やアフガニスタンからバイヤーが入ってきて鉱山労働者から買いたたき、原石のまま国外に密輸してそれぞれの国で販売してしまっているんです。それだとパキスタン国内の経済にもプラスにならない。現地の少数民族も貧困状態に陥ったままになりますよね」
そこで、白木さんは直接現地にいくことにした。現地で直接やりとりし、鉱山労働者の方から石を買う。それを現地に住んでいる貧困層の女性たちに磨いてもらい、その磨いたものを買いつけ、商品をつくる試みだ。こうして、地域の女性の雇用も生み出すという。
現地で、パキスタンの女性にワークショップを行う白木さん
HASUNAのジュエリーは、現地と直接取引するルートを自力で開拓し、現地で採れた石を現地の人が磨いたものを利用しています。
そのジュエリーは「エシカル」なだけではなく、とても美しくデザインも素敵なのです。
ルワンダの水牛の角を使ったピアス
ベリーズのウィルクス貝を使ったボリューム感あるブレスレット
白木さんは、
魚を与えるのではなくて、道具を与えて魚の穫り方を教える。宝石をただ買いつけるのではなく、現地の女性と磨く技術を一緒に開発する。良いものをつくってお金を稼いで自立できるようにする。それが一番の貢献だと思うのです。
と語っています。
とても共感します。
HASUNAのジュエリーは、フェアトレードで仕入れているため少し値が張りますが、買って身に付けるだけで社会貢献になります。
オンラインショップ、または青山、伊勢丹新宿店、名古屋の実店舗で購入できます。