2012年11月にオークションハウスのクリスティーズで写真家アンドレアス・グルスキーの撮った写真「RehinⅡ」が430万ドル(4億3千万円)で落札。地球上に存在する写真の中で最も高額の値段が付けられました。それがトップ画像に使われている「Rehin Ⅱ」。
作者はドイツ生まれの写真家アンドレアス・グルスキー。彼の作品の特徴はパノラミックな視点から捉えた圧倒的なスケール感。デジタル編集によって緻密で均一に広がる世界は見るものを不思議な感覚にしてくれます。
大量消費、グローバル化、デジタル化へ移行していく世界。そんな社会への皮肉にも思えてくる彼の作品の数々。3mを超すほどの超巨大な写真を目の前にすれば、現実では味わえない衝撃を受けるはず。作品の輸入が困難なため、これまで日本での展示は一度も開催されたことがありませんでした。
しかし、現在「アンドレアス・グルスキー展」が東京の国立新美術館で開催中! そして、来年の2月1日からは大阪の国立国際美術館でも開催される予定とのこと。これはぜひ見ておきたい展覧会です。
コンピューターの画面をいつも見ている人には絶対に足を運んでいただきたい展覧会。生のプリントが生み出す「色彩の衝撃」と「圧倒的なスケール感」はコンピューター上では味わえない唯一無二の体験をさせてくれるはずです。
Andreas Gursky [kissart]
Really? $4.3 Million for That Photo? [wired]
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