水遊びはとても楽しい半面、水難事故のニュースは後を絶ちません。そして、そんな悲しい事故を少しでも防げればと、ノースカロライナで救命医をしているGraham Snyder氏が考案したのが、子どもが溺れたら警告をしてくれるシステム「SEAL」です。
子どもが着用するSealバンドと大人が着用するガードバンド、それに携帯用ハブユニットがあり、この3つは常に無線で通信しています。
もしバンドの1つが、あらかじめ設定した水面から数センチ以下の深さに達したときは、そのバンドは他のデバイスとの通信が切断され、大人が持っているガードバンドに警告が発信されます。
そしてカウントダウンが始まり、その途中にSealバンドが水面に上がってくれば元に戻り、もしそのまま沈んでいるようならば、音、振動、光で警告を続けてくれるというもの。
泳力や水に潜っていられる時間は人によって異なるので、どれくらいの時間水中に潜っていると警告が発信されるかは、個々のバンドに4つの設定から選択することができるのだそう。
大人が近くにいるにもかかわらず、水の事故で亡くなったお子さんをGrahamさん自身が見てきた中で、このシステムを考えたとのこと。
子どもたちの命を1つでも多く守ることができるアイデア。ぜひ実現してほしいものです。
The SEAL[gizmag]