グーグルグラスが誕生する200年以上前の1806年、ウィリアム・ハイド・ウォラストンによって発明された、ドローイングの補助器具として使われる「光学装置」のことです。
簡単に説明すると、プリズムを利用することで目の前の「対象物」を紙の上に投影できるというもの。つまり、「対象物」が紙の上に映るため、それをなぞるように「トレース(写し)」することができるという装置です。
すでに忘れ去られつつあった「カメラ・ルシーダ」を、現代に蘇らせようとPablo Garcia氏とGolan Levin氏の二人によって新しくリデザインされたのがこの「NeoLucida」。キックスターターを使ってキャンペーンを行なっています。
彼らが「NeoLucida」を製作した目的は、アートを学ぶ学生のため。アンティークのカメラ・ルシーダはebayでは380ドルほどと高額商品ですが、この「NeoLucida」はポータブルに改良され、お値段も30ドルとリーズナブルなものに。
もしかすると、ある人は思うかもしれません。「こんなのを使って描くのはインチキだ」と。しかし、アートを学ぶ学生にとって、ものを正確に捉える「洞察力」や「写実的技術」は間違いなく必要なもの。これを使うことで、ものを見る目や絵を描く技術を鍛える「手助け」になるのであれば、こんな素敵な装置もないはず。そして、それが30ドルほどで手に入るというのも大きな要素。グーグルグラスではそうはいかなそうですからね。
実際、キックスターターでは公開と同時に予約が殺到、設定金額の25倍もの資金が集まったとか。現在、キャンペーン期間はまだ残っているものの、全ての「NeoLucida」はすでに完売済み。今後は商業パートナーによって2014年の発売を目指しているとか。詳細はコチラからご覧になってみて下さい。
NeoLucida [kickstarter]
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