今回は、春につくりたいちらし寿司をご紹介します。
好きな具材を、自由な発想で盛りつけて
お祝いごとの多い春に、つくりたくなるちらし寿司。
特別な席やおもてなしの機会で登場することが多いからか、ちょっとハードルが高い料理でもあります。
でも実際は、意外と身近な素材でつくれて、組み合わせも自由で、事前に用意しておけるのも便利。
私が先日つくったちらし寿司を、その手順とともにご紹介しますね。
まず、メインとなる具材を決めるこのちらし寿司のメインとなる具材は、昆布じめにした「ブリ」です。
スーパーで売っている切り身の刺身でOK。マグロでも、鯛などの白身の魚、ホタテなどでも美味しくできますよ。
魚をメインとする場合、“漬け”や“昆布じめ”の下準備が必要になることが多いため、前日にはメインの具材を決めて買っておくといいでしょう。
ブリを昆布締めにする◾️用意する出汁昆布は2枚。昆布は日本酒を含ませたペーパータオルで全体を湿らせます。日本酒がなければ水でもOK。昆布に付着している白い粉のようなものは旨みなので拭きません。
◾️昆布の上にブリを並べて少量の塩を振り、酢をそれぞれに数滴ずつたらします。もう1枚の出汁昆布を上にかぶせ、ぴったりとラップをして冷蔵庫にひと晩おきます。厚さや魚に種類によっては、皿などを重しにすると昆布のうまみが早く移ります。
他の具材を用意する今回、ブリ以外にちらすものとして、いりごま、桜でんぶ、薄切りにして塩もみした大根、春らしくふきのとうのおひたしを用意しました。手際よく盛りつけていけるよう、具材はあらかじめ整えておきましょう。
酢飯をつくるごはんはいつもより少しかために炊きます。あたたかいうちに寿司酢を混ぜ、いりごまと、用意しておいた塩もみ大根を刻んだもの、食べやすく切り揃えたふきのとうをさっくりと混ぜ込みました。
このように、トッピングする具材の一部を酢飯にも混ぜておくと、具材を上からのせただけよりも美味しいんですよ。
盛りつける皿や寿司桶にごはんを盛ったら、桜でんぶ、ふきのとうのおひたし、銀杏切りにした塩もみ大根、食べやすい大きさにカットしたブリをちらします。
さらにブロッコリースプラウトと型抜きした「のし梅」を飾りました。
のし梅は、昔からある山形の梅をのした伝統菓子なのですが、琥珀色がとてもきれい。
今回は梅の型で抜いて酢飯の上にちらしてみたら、なんだかとても可愛くなりました。
どうでしょう、準備さえしておけば意外に簡単ですよね。つくる人にとっては、テーブルに出したときにあがる歓声が何よりのごほうび。
「今日はちらし寿司!」と気張らずとも、スーパーでお値打ちになった刺身を見つけたら、冷蔵庫にある食材を使ってつくってみるのも楽しいです。手軽に贅沢気分を味わってみてくださいね。
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