※本記事は2022年2月27日に公開された記事を再掲載しています。
広い奥行きと仕切りがほとんどない空間ゆえ、デッドスペースが生まれがちな押入れ。

布団など大物の収納にはありがたい空間ですが、細々したモノを重ねて置いたり、手前に並べて置いたりしてしまうと、取りたいものをサッと取り出すのは至難の技に……。

だけどそんな押入れも、使い方次第では便利な収納スペースになってくれるはず! そこで今回は、部屋づくりの達人「みんなの部屋」出演者のみなさんの「押入れ収納術」をまとめてご紹介します。

■目次
1. つっぱり棒を活用したアパレルショップのようなクローゼット

2. 有孔ボードとカゴを活用した“サッと取り出せる”収納

3. 下段の収納にはキャスターを採用して取り出しやすく

4. 広い奥行きを利用して本棚兼デスクに

つっぱり棒を活用したアパレルショップのようなクローゼット

無印良品がリノベーションを手がけた部屋で、DIYを実践しながら暮らす山谷さん。無印らしいべーシックな内装やアイテムを活かしつつ、自分らしくカスタマイズして暮らしに工夫を施しています。

白を基調としたスマートな内装に、団地であることを忘れてしまいますが、寝室横の収納部はもともと仕切りのないまっさらな押入れ空間。それでもその片鱗すら感じさせないのには、洗練された内装のほかに、山谷さんのDIYによる仕掛けが効いているようです。

影の立役者となっているのは賃貸DIYに欠かせない“つっぱり棒”。つっぱり棒を縦のラインにも設置し、服の正面が部屋に向くようになっているんです。

横に並べがちな洋服も、向きを変えるだけでアパレルショップのような空間に早変わり! 最前にある洋服を変えれば、部屋も模様替えできてしまいますね。

押入れの下半分には無印良品のポリプロピレンケースを配置。ケースの上には無垢材の天板が敷かれ、まるで備え付けの棚のような雰囲気に。

使い勝手のよさに加えて見た目もスッキリ整った収納のアイデアは、ぜひとも真似したい!

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真っ白な“無印良品のリノベーションルーム”を、DIYと古道具で彩る1LDK(埼玉県春日部市)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)

有孔ボードとカゴを活用した“サッと取り出せる”収納

山登りが好きで、山の見える団地で暮らしている奈央さん。趣味部屋の押入れスペースには大切なアウトドアギアが所狭しと収納されていました。

休みの日にはここから荷物をさっと取って山へ出かけているのだとか。ひとつひとつのアイテムが一目でどこにあるのかわかるので、とても使いやすそうです。

収納には、有孔ボードとカゴを効果的に活用。山で拾った好みの石などもディスプレイして、インテリアとしても魅力的な空間になっていました。

カバンや帽子は、有孔ボードを活用した掛ける収納に。そのほかの小物はボックスで仕分けて、いつでも取り出しやすいように。

使用頻度が低いものはカゴに入れ、天袋スペースで保管。それぞれに違った表情のあるカゴは、眺めていても楽しい収納アイテムです。

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山の見える団地で暮らす。DIYや古道具を取り入れた53㎡ふたり暮らし(香川県)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)

下段の収納にはキャスターを採用して取り出しやすく

居住空間とアトリエの両方を兼ねる住まいで暮らす中村さん。創作活動を行っているとどうしても部屋にモノが溢れてしまいがちですが、団地ならではの広い押入れスペースを最大限に活用して、便利に工夫していました。

押入れはふすまを外してオープン収納にし、収納ボックスはモノの場所がわかりやすいようにラベリング。取り出しづらい押入れの下段は、キャスター付きの板に乗せて取り出しやすいように工夫されています。

手に取りづらい場所にモノがあると“戻す”作業を怠って部屋が散らかってしまいがちですが、こうした使いやすさがあれば自然と整理整頓された状態を維持できそう。

とっつきづらく感じてしまいがちな押入れスペースも、どうしようかと試行錯誤することが楽しいと中村さん。まっさらな状態だからこそ、キャンバスに絵を描くように自由にカスタムできる楽しさがあるんですね!

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築38年の団地をアトリエ兼住居に。モノが多くても生活しやすい収納術とは?(佐賀市)|みんなの部屋 - ROOMIE(ルーミー)

広い奥行きを利用して本棚兼デスクに

取材当時、週2日でリモートワークをしているとお話ししていたあかしさん。この部屋を一目見たときから“絶対仕事スペースにする”と決めていたという押入れは、まるで備え付けデスクかのようにちょうどいいサイズ感。

押入れの戸は前の住人が取り払ってしまっていたそうですが、取り払った戸の置き場って結構困ってしまうから、かえってありがたいかも。

大量の本は、元押入れならではの奥行きを利用して収納。両サイドが壁で支えられているので、段を重ねても崩れない安心感があります。

りんご箱を重ねた味のある雰囲気も、和室空間にマッチ。「落ち着ける空間」になるようにと、部屋全体のトーンも控えめにしているそうです。

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photographed by tsubottlee(1~9枚目) , Kaoru Mochida(10~11枚目)

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