野菜の蒸し調理に電子レンジをよく使うんですが、加熱しすぎて失敗してしまうことがたまにあります。

根菜類も手軽においしく食べたいな〜と、せいろの導入を検討したこともありましたが、ズボラな私には手入れが大変そうで断念。

温野菜調理の失敗をなくしてレンジでもおいしく調理できたら、食卓のレパートリーも広がるな〜。

レンジで温野菜がつくれる「蒸し鉢」

中川政七商店 「うつわになる信楽焼のレンジ蒸し鉢 大」 7,480円(税込)

中川政七商店の「レンジ蒸し鉢」は、レンジで温めるだけで簡単に蒸し野菜がつくれる逸品。

「うつわになる」の名の通り、食卓にそのまま出せるシンプルでかわいいルックスです。

今回紹介する800mlの「大」サイズのほかに、500mlの通常サイズもあります。

形状で特徴的なのが、チョンと飛び出た注ぎ口。実はこれがおいしい温野菜をつくるカギ。

蓋をずらせば野菜から出た水分を水切りできるように。調理後、早めに水切りをすることで食材のベタつきが防げ、おいしく調理できるんだそうです。

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一品つくってみた

早速この「レンジ蒸し鉢」を使って、夕飯のおかずを一品つくってみました。

まず器と蓋を1分ほど水に浸します。浸水することで、加熱した際に器から水蒸気が発生し、野菜をしっとりホクホクにしてくれるんです。

ちなみに「大」サイズでは、家にある一番大きな鍋で浸水するのがぴったりでした。

器と蓋を水から出したら周りを軽く拭きます。

中に食材を入れたら、そのままレンジへ!

今回はピーマン4個を500Wで2分チン。

蓋を開けると蒸気と一緒にピーマンの香りがふわっと届きました。

見た目はパリッとしていますが、触るとほどよい柔らかさ。ここから味付けしていきます。

今回は、わが家で大活躍しているミツカン「カンタン酢」とごま油で味付け。最後にごまを散らせばあっという間に完成です! (参考レシピ:丸ごとピーマンのさっぱりレンジ蒸し

ピーマンは柔らかく蒸されていますがしなしなにはならず、ほどよく食感も残っていておいしい! いつもはヘタやタネはとって調理するけど、丸ごと食べてもまったく気になりません。

ラップ調理と比較しようと同様に加熱したところ、熱が通りすぎてしなしなになってしまいました……。

どうやらラップの方がダイレクトに熱が伝わる分、加熱時間は短く済むみたいです。

適切な時間で加熱すればこんなことにはなりませんが、「レンジ蒸し鉢」の方がじっくり熱が通る分、レンジ調理によくある「加熱しすぎた!」って失敗は少なく済みそうです。

レンジ調理の定番・アイラップと比較

ポテトサラダの仕上がりは…

それぞれ小ジャガイモ3個半

便利なレンジ調理アイテムといえばアイラップを思い浮かべる人も多いはず。私も好きでよく使っています。

両者にどんな違いがあるのか、ポテトサラダをつくりながら検証してみました。

加熱時間はアイラップでは4分半、「レンジ蒸し鉢」では5分半でほくほくになりました。浸水の手間がない分、温めるのはアイラップの方が手軽です。

どちらも器を別で用意する必要なく、そのまま調理できる点は同じ。

同じ分量のにんじんときゅうり、マヨネーズを加えたら完成です。

写真左から:アイラップ調理、「レンジ蒸し鉢」調理

見た目にも若干の違いがありますが、食感はアイラップの方がやや水っぽく仕上がりました。水分が袋の中にとどまるからでしょうか。

一方の「レンジ蒸し鉢」はジャガイモの食感も残しつつ、ほっくりと仕上がりました。今回は比較のために器を移し替えましたが、そのまま食卓に出しても不恰好でない点も大きな魅力です。

ただ、味に鈍感な夫に内容を伏せて試食してもらったところ、「正直何も言わずに出されたら違いに気付けない」との感想でした。確かにどちらも十分おいしい……。

味の違いは…

写真左から:アイラップで調理した野菜、「レンジ蒸し鉢」で調理した野菜

続いて、それぞれで調理したにんじん、サツマイモ、ブロッコリーを試食してみました。

「レンジ蒸し鉢」で調理したにんじんとサツマイモは甘さが際立って、レンジで調理したとは思えないおいしさに。ブロッコリーは苦味が際立ちましたが、アイラップより「レンジ蒸し鉢」の方が、野菜本来の味が濃く感じられるという結論に至りました。

こちらも夫に食べてもらったところ、「『レンジ蒸し鉢』で調理した野菜の方が好き」という回答でした。

ただし水分が残るからか、にんじんを柔らかく調理するのはアイラップの方が得意なようでした。

また少量の食材を調理するときも、形が変わるアイラップの方がうまく調理できました。

味に違いは現れたものの、手頃な価格を鑑みたら、これだけ簡単においしく調理できるアイラップも相当に優秀です……。

根菜を手軽に食べられるようになった!

今まで野菜をとるときはサラダかスープが定番でしたが、「レンジ蒸し鉢」の登場により、食卓のレパートリーがグッと増えました。

特に敬遠しがちだった根菜類は手軽においしく食べられるようになって、これからもっと出番が増えそう(そういえば最近、「間食にはサツマイモがいい」と聞いたんだった)。

ちなみにサイズ選びについて、大は小を兼ねるというわけにはいかないようで、調理する食材の量にあったサイズを選ぶのがよさそう。お弁当などで少量を調理する場合は、通常サイズがおすすめです。

私は食卓にそのまま出すときは「レンジ蒸し鉢」を、料理の下ごしらえや少量の食材を調理したいときには引き続きアイラップを使っていこうと思います。

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